「小室圭」さん問題の本当の問題~あの人と比べてみたら見えてきたモノ~

まずはじめに、皇室に興味がまったくない人が書いていますので、皇室大好き!という人には「なんやコイツ」という内容になるかもしれないことをご理解くださいませ。

さて、最近また、小室圭(&眞子様)コンテンツが話題になっていますね。

28ページに及ぶペーパーを出したとかなんとか。

「国民が納得しない」
「もっとわかりやすく」

みたいな声を聴きますが、確かにその通りなんですが、毎回毎回毎回、小室圭さん問題は、明らかに大事な視点が欠けているように感じます。

たしかに、昔支援してもらった恩人に対して、金を返す返さないの話を録音し、文書でツラツラと自身の正当性を主張する人が、皇室の人間の配偶者としてふさわしいのかと言えばふさわしくないだろうと私も思うのですが

逆に言うと、

その視点で語られることが多すぎないか?

という気もするのです。


ようはみんな、

皇室のプリンセスには、「ふさわしい人」と一緒になってほしいという願望があるわけですね

だから、「小室圭は(行動が)ふさわしくない」と。


その視点でしか語っていないのです。

だから、小室圭さんの行動がトンチンカンでイライラするのです。

たとえば、現在の天皇の妹君である、一時期「サーヤ」と話題になった黒田清子(さやこ)さんの場合は、お相手の黒田慶樹さんが

・小学校から皇族が通う学校として有名な学習院に通う
・学習院で秋篠宮文仁親王(眞子さまの父)と同級生
・高校、大学のサークルも秋篠宮さまと同じ
・大学では自然文化研究会で紀子さまとも一緒
・三井銀行に入行後、東京都庁に

な上に、家族ネタも

・旧華族ではないが、叔父は家族から妻を迎え、叔母は家族に嫁ぐ
・祖父はトヨタ自動車販売の常務から日本ケミカルの会長
・父は学習院からトヨタ自動車に勤務
・ただし父は慶樹さんが大学在学中に死別
・母は神田の呉服問屋の一人娘
・兄は大学3年の時にガンで死去

という、Wikipedia情報を見るだけで、「この人ならいいか」「いい人とめぐりあえたね」と思えちゃう人だったわけですね。二人を祝う本まで出ちゃったりしてましたからね。

まぁ、当時は「民間人」に嫁ぐことが騒がれていたわけですが、大多数の一般国民からすると、普通の一般人じゃなく問題ないのが当然、という経歴じゃないですか?

実際にどんな人かわからなくてもですよ。見た目も真面目そうだし。


じゃぁ、小室圭さんはというと、こちらのサイトによると、

・小学校は国立音楽大学附属小学校
・中学高校はインターナショナルスクール
・大学は国際基督教大学(ICU)
・海の王子になったり、UCLAに留学したりした
・UFJに入行後、法律事務所のパラリーガルとして勤務
・一橋大学の大学院に通う
・アメリカの名門私立フォーダム大学に留学し、名門ロースクールに通う
・1人しかもらえない奨学金を得る(1年目のみ)

とのこと。

これだけ見れば、黒田慶樹さんに負けず劣らずのように感じますよね?

まぁ、学習院とカナディアン・インタースクールでは格がぜんぜん違うとか、クラブで遊ぶとか学友のレベルが違うとか色々ありますが、それでも一般人の中では比較的ハイクラスに分類されるのではないでしょうか?

じゃぁ、なんでこんな扱いが違うのってなにって、問題は「金銭トラブル」と言われていますけど、本質は「家族」なんですよね。

家族のことを、こちらサイトの情報も合わせてまとめてみました。

・祖父は藤沢市の大地主
・父は「みなとみらい21」の設計にも関わった、横浜市の公務員(技術系)
父は圭さんが小4のとき自殺
・祖父はそのことで母を面罵
・祖父は後を追うように自殺

・教育熱心な母は、様々な仕事をして教育費を捻出
・圭さんも高校の時から学費のためにバイトを始める
・母には彼氏はいたが、再婚はしていない
・しかし、教育費など援助をしてもらっていた

・・・どうでしょうか?

Wikipediaに載っていない一般人なので、情報が確かかわからないところもありますが、それでも、父親周辺を比べただけでも、だいぶ違いますよね?

小4の時に、自殺て。今で言う鬱病だったようですが。

しかもその件で祖父(父の父)に責められ、祖父も自殺・・・お母さん(佳代さん)が裕福な家の家主に責められると言うことは、家格が違ったのかもしれません。

これは想像を絶する過去でしょう


「片親だから性格が…」みたいな事を言う人もいますが、それを抜きにしても、どう考えても、小室親子は必死に生きざるを得なかった部類の人間ですよね。

二人っきりで

だからおそらく、他の誰にも共感してもらえなくても、二人で頑張っていこうとしていたわけです。

元々していたように、教育にお金をかけることの大切さを持ちつづけ・・・。

むしろ、今までやってきたことを水の泡にしたくもなかったのでしょうし、「見返したい」という気持ちもあったのかもしれません。

もちろんそれは簡単なことではなくて、結果的にお金のある彼氏に頼ることになることもあったでしょう。

しかし、子どもに高い教育を与えるのが親の義務と考えている小室圭さんの母の佳代さんからすると、自分の遊興費に使っているわけじゃないわけですし(たぶん)、学費や生活費の足しとして、二人にとっての絶対正義である「教育への投資」をしているわけだし、それに対して払ってくれたくせに、「今まで出したお金を返せなんて聞いたことない」というのは本音でしょう。

実際、男も女も、「そういう男は格好悪い」と思う世代ですし、てっきり自分の考えに共感し、子どもへの投資を応援して払ってくれるもんだと思っていたかもしれません(そして違ったことがわかったから別れたのかもしれません)。

つまり何が言いたいかというと、小室親子の絆は、「高い教育を受けて、成功する」という目的で繋がった、とても強いものなんですね

そこには、「人間的に優しい人になる」という以上のものがあったことが容易に想像できますし、すべての彼氏はそれを理解してくれる人であってほしいとすら思っていたわけです。

だから、小室親子の態度にみんなが「?」となるのです。

「人間的に優しい人になる」「徳の高い人になる」なんてのは、環境的に恵まれている人だから言えるところも多分にあります

「心のゆとり」ですね。

もちろん、貧しくてもそう思う「清貧」の心でいる人もいますが、そんな人はまず、眞子さまと知り合いにはなれないでしょう。

実際、必至に立身出世を夢見ていたからこそ、眞子さまのハートを打ち抜いたわけですし。


冷静に考えて頂きたいのは、父親が自殺しているなかで、頼れるのはお互いしかいないわけですし、生半可な努力では、母親の老後の面倒も見られません。

立身出世を夢見ることは、正義以外のなにものでもなかったんです。

苦労して苦労して頑張って来た二人が、頑張るための未来が必要ですから。

ですから、たとえ佳代さんに彼氏ができたとしても、その二人の絆の間に入るのはなかなか難しかったのが容易に想像できます

まったく世界観が違うのです。

だから、佳代さんからすると、そんな気はなくても、「善意」でしてくれることは「あら、ありがとう」くらいの感覚になってしまったのかもしれません。

「元彼が別れたら『プレゼント返せ』って言ってきたよ」という話をする女性と同じ感覚なのかもしれません。

もちろん、相手の男側からすると、自分も家族になるのだからとか、ものにしたいとか思っていたとしても、その想いにギャップがあったのは容易に想像がつきます。

だから、後から「今、お金に困ってるから返してほしい」となるのです。

本当は「捨てたモノとして気持ちよく払っていなかった」のです。

こういう価値観のギャップがある以上、結婚しない方がよかったですし、だから結婚してないわけですし、お金でモメるに決まってるのです。


外野の結果論で言えば、「子どもの教育費を、彼氏に出してもらうな」というのが教訓になるワケですが、必死で生きている小室親子が、そんな冷静に客観的に考えられたとは思えません。

そして、そういうアドバイスをする人もいなかった、いても通じなかったのでしょう。

これがたとえば、圭さんに、父親と同じような年代の客観的アドバイスをできる人がいて、圭さんが全幅の信頼を寄せていれば、「佳代さんの言い分もわかるけれど、男は見栄を張ってお金を払ったんだから、その気持ちわかって、困ってるんだから少し出してあげるとかした方がいいよ」ということも言えたし、圭さんも「あ、母の考え方だけが正しいんじゃないんだ」と言うこともわかったと思います

しかし、そういう人がきっといなかったというか、二人の強い絆の前に、それくらい圭さんにとって「父親の代わり」になるような人は結果的にいなかったってことなんでしょう。

今回の文書もそうだし、これまでの対応もそう。

むしろ、圭さんにとって、母親の価値観が絶対という感覚が残ったまま、今に至るわけです。


ですから、問題の本質は、普通の、弁護士とかそういう人はいただろうけど、圭さんの人生に影響を与えるような男のメンターがいなかった、というのが大きいように思います。

学業が忙しいのは間違いないですし、個人間の金銭トラブルを公のことにするのに違和感を感じるのも確かにそうなんですが、おそらく、男親世代の発想なら、「負けるが勝ちだよ」「謝っときゃいいんだよ」ということを言うでしょう

実際、男親世代のヒロミさんがバイキングで言っていました。

これ、社会に出て、何年も生きてきた男の人はたいがい、こう言うと思うんですよ。

男社会はタテの社会ですから、従いたくなくても従わざるを得ないことが、選択肢の中に必ずある。


しかし、圭さんは男社会のルールよりもなによりも、母親の価値観、母親の言っていることを優先します

女社会はヨコ社会ですから、その感覚で、母親のヨコについてしまった圭さん。

それは結果的に母を守ることだし、圭さんにとっては「正義」なのでしょうが、それは多くの国民からすると「自己弁護」にしか写らないわけです。

そしてそれが、「母」を守ることになるけれど、「眞子さま」を守ることにはなるの? 守れるの?

という疑念が払拭されないので、バッシングされるわけです。

「ワケあり家族」と皇族の結婚をまったく想定していないからです。


そもそも、「育ちがよくない」「家庭環境が良くない」人と、高貴な人との恋愛は恋愛物語では定番ですが、「結婚は恋愛ではない」という人も多いのが現実で、だから、応援してくれる人もいるけれど、実際には応援してくれず、むしろあーだこーだ言ってくる人がやまない、という結果になります。

小室親子は本当に、悪気はなく、一生懸命生きているんだと思います

少なくとも、テレビやSNSであーだこーだ批評している人よりもずっと、自分なりに、どうしたらいいか必死に考えていると思います。

正しいかどうかは別にして。

勉強して勉強して一人前に稼げるようになれば、そういった金銭トラブルに悩まされることもなくなるでしょうが、今はまだ学生の身。

不安がありながらも、できることを必死に考えた結果が、アレなんです。


まだ彼は29歳。

・・・まぁ、22、3とかじゃないといえばそうだし、確かにもっと大人で、眞子さまにふさわしい人はきっとたくさんいて、その方が周りから見たら幸せになると思うんだけど、おそらく眞子さまは、こういう不遇でも明るくニコニコできる圭さんに惚れたんだろうし、親(秋篠宮さま)とケンカしてでも「この人と一緒になりたい」という気持ちを持っていることは尊重されなければならないはず。

しかし、「みんなのプリンセス」は、「そんな下賎の者と付き合っちゃいけません!!」と外野に言われるわけです。

これはきっと、いつの時代も一緒でしょう。

学校だったら、「美人なのに彼氏がアレ? 美男美女が付き合えよ」みたいなこと言われるわけです。

そこには二人だけの引き合う理由があるにも関わらず・・・。


いずれにせよ結婚は、それが明らかに失敗するのが目に見えていたとしても、本人たちの問題で、続ける努力をしていくものでしょう。

そして努力した結果として「やっぱムリだった」と思って離婚するからこそ、人はそこではじめて学ぶわけです。

「ああ、あの人の言っていることは正しかった」と。

でも、それを周りが先読みして言った所で、わかりはしないのです。

だって、一番隣にいる自分しかいいところは見えないと思っているわけですから、悪いところを言われたところで通じません

恋愛結婚を認めると言うことは必然的に、こういうことも起こりうるわけです。

しかし皇室も、日本国民も、そのことを何ら想定せずに、惰性で物事がうまく行くと期待していたから、このような事態になったのです。

皇族も恋愛結婚するなら、こういうことだって起こるよ。

「皇族だからわかりなさいよ」というのは、「空気読め」「忖度」と同じ発想です。だから、それをしない人が出てくると、叩くしか方法がなくなるのです。

わからない方がわるいじゃん、と。


これはなにも、小室圭問題だけに留まりません。


よく知ろうとすること、よく理解すること、よく考えること。

そういうことを軽んじるからこそ、問題の本質が見えないのです。


そして、皇族が「バツイチになる」ことを誰も想像していないですが、あり得る時代になったんですよ。イギリス王室ではあるわけなんで。

良いか悪いかは別の話で、事実を見ないといけませんが、しょせん酒の肴だから、正しいか正しくないかの方がだいじなんですよねぇ、きっと。

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