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【NYx鳥】バーダー先輩に教わる、地元ブロンクス川の魅力~YouTube紹介

こんにちは。

春から初夏のこの季節、家族や、ご近所さん、ママ友さんと時々話題になるのが、動物の話。

  庭の木に鳥が巣を作った!
  子ウサギを見た!
  なんかの鳥のヒナがいた!
  ホタルがもう出た!

意外にも自然が豊かなニューヨーク州の郊外では、ふつうに生活しているだけで、いろいろ目にすることになります。

庭に来たCottontail rabit(コットンテール・ラビット)

私もそんな日常が入り口となって、バードウォッチングの世界に入ったのですが、割合的に見ると、そこまで立ち入る人は稀。

鳥の名前や種類までは知らない人がほとんどだし、近所ではバーダーに出会ったこともありませんでした。

しかし、友達の知り合いに、

駐在日本人で、バードウォッチングのYouTubeチャンネルを持っている人が近所にいる

という話を聞いて、気になっていました・・・(日本人?それも近所に?)

そして先月ついに、その方に近所の川沿いの散歩道でばったりと会うことができました!(カメラを構えている人を見つけて、もしや?と声をかけてみたのです📸)

ゆみさん、という素敵な女性で、本当に数軒先にお住まいでした(笑)

お話を聞くと、コロナ流行初期に渡米され、ロックダウンの時期が続いているさなかにバードウォッチングを始められて、2年以上になるそう。

きっかけは、家の周りで見られるユニークな鳥たちだったそうです(私と同じだ!)。

↓↓YouTubeチャンネルでは、ご自身で撮影されたアメリカの野鳥の素敵な動画をたくさん配信されています。必見👀


そして、後日、いつもの「近所の川沿いの散歩道」で、ゆみさんとバーディングをご一緒することができました!

この「近所の川」は、Crestwood(クレストウッド)駅の裏を流れるBronx River(ブロンクス川)という小さな川。

舗装されたトレイル沿いに雑木林が薄くある程度で、その脇一方を電車の線路、もう一方をパークウェイ(バイバス)に挟まれた、ささやかな自然エリア。

地元の人がよく犬の散歩やジョギング、サイクリングに利用していて、電車や車の音もにぎやか・・・。

そんな感じなので、特段知られたバードウォッチングスポットではありませんが、徒歩圏だし、意外にもたくさんの鳥に出会えるので、私も何度となく訪れていました。

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川の途中が池になって中洲もできている。
Wood Duck(アメリカオシドリ)のファミリーも。


が、やはり狭くて人の出入りが多い場所。

まだ見たことのない鳥を見るなら、ちゃんとしたバードウォッチング・スポットに行かないと!と思って、5月の渡り鳥シーズンは遠出を優先していたのです。

しかし、、、

今回、ゆみさんとご一緒さてもらい、「近所の川沿いの散歩道」でも、信じられないくらいたくさんの鳥に出会っているということがわかりました!

何とその数、101種類
数々の渡り鳥に、猛禽、ハチドリ(ハミングバード)まで!

ゆみさんの101種は、この場所の最高記録(eBirdというバーダーのデータ共有サイト)。チェックリスト(提出したカウント数)も129と断トツ。2年余りの間に、129回以上訪れてバードカウントをされたということですね。


こんなニューヨーク郊外ど真ん中の小さな場所に、100種以上の鳥が訪れていることにも驚くし、何より、そんなにたくさんの鳥を見つけたゆみさんにも驚きます。

アメリカ駐在中、2年余りの間に完全に独学で極められたというので、感服。

今回、彼女がどんなふうにバーディングをするのかを間近で見させてもらって、初心者の自分との差分もよくわかりました🔰

ポイントを書き留めておこうと思います。

1.歩くスピードとかける時間が全然違った

ゆみさんは、鳥の声を聴きながら、立ち止まってはゆっくりと時間をかけて探していました。

私が毎度、「時間無いし、この辺いなそう」と勝手にトリアージュしていた場所も。そして、自分ではゆっくりと歩いていたつもりが、だいぶスタスタ歩いていたこともわかりました…。

2.鳥の鳴き声の判別

ゆみさんは、ブロンクス川などで見られる多くの鳥の鳴き声を、Merlin(マーリン)を使いながら実地で覚えてしまったそう。

Merlinは多くのバーダーが使っている、鳥の声をAIが自動判別してくれる優秀なアプリ(間違えることもある)。バーダーでなくても、お散歩のお供に超オススメ!日本でも使える。


その日は、Merlinよりも先に、ゆみさんが「これは○○だね」と教えてくれる場面が何度もありました。

「自然と覚えるよ」と言っていたけど、自分にはなぜかできるようになる気がしない…💦


3.経験からパターンを記憶

1年のうち、ごく短い時期にだけ見ることができる数多くの渡り鳥について、ゆみさんは、「何月のどの時期にどの木の辺りで見られる」ということまで、よく把握していました。

「去年、この時期にこの木のあたりにCedar Waxwing(シーダー・ワックスウィング/ヒメレンジャク)がたくさんいたよ」とゆみさん。

その日なんと、私がまだ見たことが無かったヒメレンジャクが本当に姿を現してくれました!(預言者か!?)

Cedar Waxwing(ヒメレンジャク)。独特の羽模様にブラックマスク。日本のキレンジャクやヒレンジャクの近縁。群れで飛来するそう。
Fruit(実)が主食。間近に見るととても優雅。

4.カメラ撮影

撮影については、自分がまだ全くといっていいほど勉強に着手できていないため、残念ながらポイントを抑えるのもままならなかった…。

ゆみさんのYouTube動画では、ニューヨークの鳥たちの活き活きとした姿と鳴き声が見られるので、オススメです!

特にこちらの動画。季節は秋ですが、まさにブロンクス川(近所の散歩道)で見られるたくさんの鳥たちを動画で紹介されています↓↓ 必見👀


その日、2人で3時間ほどかけてスポットした鳥は、合計26種でした!私にとってはブロンクス川の自己最高記録🏅

もちろん、見た数が多いことが大事なのではなく、こんな身近にそれだけの鳥がいることを知れることが嬉しい。そして、まだ出会ったことのなかった生き物を目の前に見られることが、至福の喜び🐦‍⬛


Eastern Kingbird(イースタン・キングバード/オウサマタイランチョウ)
も初見。ツバメより一回り大きくて、黒のスーツを着たようなシックないで立ち。
©User.Mdf 写真が微妙だったので拝借。


残念なことに、ゆみさんは帰国間近だそう。「今度は日本中の鳥を探して回りたい!」と意気込んでいたので、YouTubeの更新を楽しみにしたいと思います。

私も、ゆみさんの後を継いで(?)ブロンクス川の見回りや、他に教えてもらったたくさんのニューヨーク近郊のスポットにもチャレンジしたいと思います。

まだ書きたいけれど、大変長文になってしまったのでこの辺で。最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


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