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【NYx鳥】ロビンの子育て、ヒナが消えた…?

こんにちは!🔰バーダーのとみーです。

週に2回ほど訪れている近所の散歩道で、毎回子育て中の動物に遭遇します。

来るたびに少しずつ大きくなっているカナダガンのヒナ。子育ては順調そうです。

一方、ロビン(コマツグミ: American Robin)の巣は、ここ2回ほどの散歩で観察しても、親鳥の気配も、ヒナの気配もありません。

ほんの1週間ちょっと前、ひなに餌をあげているロビンに出会いました。まだ羽毛が生えかけ。
最後にひなを見てからわずか数日後、巣は放棄されたようです。

天敵に食べられてしまったのだろうか。自然界はきびしい。

残りの散歩道をいつもより少しローテンションで一周して戻ってくると、見慣れない雰囲気の鳥が地面をウロウロ。近くの木に飛び移りました。

双眼鏡でのぞいてみると、んん?
なんかちょっと情けない感じのロビン?―――幼鳥!

羽がまだボサボサで、くちばしの形もどこかあどけない。

しばらく見ていると、ロビン(成鳥)が飛んできて幼鳥のすぐ横にとまりました。これは、もしかして親鳥!

右が幼鳥。左が成鳥のロビン。まるで話しかけにきたみたい。
幼鳥が羽をバサバサ。何をしているのだろう。

2羽が止まっている木は、巣があった木のすぐ隣でした。

きっと、巣立ったヒナと親鳥にちがいない!

ほんの1週間ほど前に、まだ羽毛もまばらだったヒナが、まさかもう成鳥とほとんど同じサイズになって外を飛び回っているとは!本当に驚きました(そして、ホッと嬉しくなりました)😊

家に戻って調べてみると、なるほど、ロビンの孵化から巣立ちまでの期間はわずか12~14日。

(ちなみにカナダガンは42~50日:早熟性なので巣には留まらないが、ヒナが親に頼る期間が長いんですね)

ロビンのヒナは、孵化から1週間ほどで羽毛が生えると、急速に成長し、毎日、自分の体重と同じくらいの餌を食べるそうで、親鳥は5~10分おきに餌を運んでくる必要があるそうです(ロビンの餌は主にミミズ)。

wikiから拝借。左下の写真で、羽毛の生えたヒナ。右下の巣立ちまでわずか5、6日ですね。

私が初めて写真を撮ったのは、すでに巣立ち間近のヒナたちだったのですね。

たまたま2日連続で訪れたていたので、写真を改めて比べてみると…。

最初に見つけた時の写真。
翌日の写真。確かにずんぐり2倍くらいに大きくなっている!今にも巣からあふれそう(笑)

ヒナが巣立つと、メスはすぐに別の場所に次の巣を作りに行くそうです。

なんと1シーズンに、2~3回巣作り&子育てサイクルを回すというので、ロビン、忙しい。

メスが次の巣を作る間、巣立ったばかりのヒナを見守るのはオスの仕事だそう。一緒に見かけた親鳥は、お父さんだったのかもしれません。

しかし、子育ての成功率はやはり高くありませんでした。

ロビンの場合、一度の営巣で1羽でも巣立てる確立は、およそ3分の1。

ヒナの天敵は、イタチや、スカンク、アライグマ、カラスやヘビなど。

そして、無事巣立った幼鳥が、秋まで生き残れる確率はさらに4分の1だそうです。

つまり1年に2回も3回も巣作りにチャレンジしても、1羽でも生き残れるかどうかわからないんですね。

やはり自然界はきびしい。頑張れ、ロビン。

ロビンはそこら中にいますが、好きな鳥です。地面をスタスタスタと走っては急に止まり、首をちょこっと傾げるしぐさが面白くてかわいい。草や土の動きを視覚で捉えてミミズを見つけているそうです。

バードウォッチングを始めて数か月。

身近な鳥を「見つける」、「名前を知る」ことで、知らなかった生き物と出会えることがとにかく楽しみ!

そして、繁殖のシーズンが来て、鳥のいろいろな行動から「どんな風に生きているのかを知る」楽しみが増えました。

特に、自分の無知をひとつひとつ解消していくのが快感(笑)。世界が少しずつ広がっていくようです。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

参考文献:
Sibley, D. A. (2001). The Sibley Guide to Bird Life & Behavior.
Sibley, D. A. (2020). What It's Like to Be a Bird: From Flying to Nesting, Eating to Singing—What Birds Are Doing, and Why.
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