DSCF9425のコピー

自己評価

先日、利き手が腱鞘炎になってしまった。原因はあまりにもバカらしいものだが、10年前ならケガすることはなかっただろうなと思う。

当時はまだテニスを諦めきれず、部活にも入ってみた。その頃は自分自身を測れるものがテニスだけだった。

結局部活は金回りの厳しさと、バイトとの両立ができそうになかったので半年もたたずにやめてしまったが。

テニスは熱中していたと思う。ランニングが嫌いな俺が走り込みをするくらいには。あるいは執着とでも言うべきか。

理想のフォームでいかに完璧なショットを打つか、考えていたのはそれだけだったように思う。1回の勝利よりも完璧なサーブ&ボレーを決める方が重要だった。

こうして文字にして初めて気づいたが、俺は古くさいものが好きなのかもしれない。

依存と執着は捨てようにも捨てられないと考えていて、今は依存をタバコに執着は写真にと決めている。

だが、かつてテニスをしていたときと比べるとどうだろう。幸い写真に試合はなく、対戦する相手もいないのでマイペースに進めることができる。

それ故継続するのが難しい。自分の努力は他者と比較できず、結果に見えづらい。実際撮り始めた頃と今とで、どれくらい腕が上がったのか自分でもわからない。

腱鞘炎になって、やはり自分の身体は運動に向いてないと痛感した。テニスをしていたときも手首に違和感を覚えることはあったが、10年休ませたのだから大丈夫だろうと安易に考えていた。

10年前に壊していたら間違いなく母親を責めていただろう。そう考えると今壊れたのも因果のように感じる。

とはいえ写真が向いているとも思えないが。

iPhoneの保護ガラスにヒビが入ってしまったので、Apple Storeで貼り替えてもらった。そのときのスタッフさんがロック画面の写真を気に入ってくれて、壁紙に使わせてほしいとまで言ってくれた。

これほど嬉しいことはない。写真はみなとみらいの夜景で、三脚があれば誰でも撮れるだろう。それでも俺が気に入った風景を気に入ってくれた人がいる、その事実はモチベーションになる。

あくまでも俺は俺のために、俺の撮りたいものだけ撮っていく。それは変わらないけど、もっと人に見せてもいいかもしれない。ネットではなく、対面でという意味で。

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