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偶然と呼ぶべきか、天啓と言うべきか

仙台・松島旅行記その2。と言っても時系列順に書いているわけではないが。

さて、2日目夜に雪が積もったところまで書いたか。積雪を見て3日目早朝も松島に行くことを決めた。多少とはいえ緯度が高く、地形も仙台よりは小高い場所が多いので仙台と同程度には積もっているだろうという予測と、3日目は朝から晴れの予報だったので日の出が撮れるに違いないと踏んだのだ。

撮影場所は2日目に日の出を撮った新富山展望台に決めていた。もっといいロケーションもあるのかもしれないが、新しい撮影場所をGoogleマップだけで探してぶっつけ本番で納得いくものが撮れるとも思えない。不安は車の積雪と、展望台付近の駐車場が使えるかくらいだった。

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日の出直前の松島の美しさは筆舌に尽くし難く、それは2日目早朝でも感じてはいたが雪があると格別だった。太陽が顔を出せば木々に積もった雪が風に飛ばされ、ちょうど朝陽に照らされる。

この時期に松島に行くと決め、2日目夜に積もるほど雪が降ったのは完全な偶然だ。ただ積もった雪を見て3日目も早朝に松島へ行こうと決めたのは、天啓にも似た思いつきだ。天候に必然はないが、シャッターチャンスを作るにはいくつもの偶然を逃さないようにする他ない。

雪が降ったこと、朝から晴れたことなどに感謝しながらひたすらシャッターを切った。

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予定では展望台で日の出を撮ったらすぐ仙台に戻るはずだった。チェックアウトもあるし朝食もホテルで取るつもりだったので、松島に長居はできない。それでも展望台の雪を見て、湾まで降りたら一度車を停めようと決めた。

朝食をゆっくり食べる時間はなくなったが、車を停めたのは正解だったと思う。ただただ美しい。きっと同じような写真は当分撮れないと思う。でも不思議と撮り直したいという後悔のような気持ちはない。描写に不満はないし、限られた日程の中で満足できるものが撮れた。

強いて挙げれば夕焼けを撮れていないが、撮影候補地は見繕ってあるのでこれは次回のお楽しみにしようと思う。

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チェックアウト後は仙台城跡まで行き、定禅寺通を中心にスナップを撮ってから少し早めに新幹線の改札を通った。もちろん帰りたくはなかったが、気持ちとは裏腹に身体が勝手に動いたような感じだった。

ここにはまた来る。そう断言できるだけの風景だった。

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