ブックデザインの魔法
本の装幀を考えるとき、僕はいつも悩みます。
イラストにするか。写真にするか。はたまた、文字だけで勝負するか。デザインを誰にお願いするか。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
と、なります。
装幀を考える、ということは、前提として「作家が書き上げた作品」が目の前にある、ということです。何か月、あるいは、何年もの時間をかけた作品を、僕ら編集者は預かります。それは重いものです。大切なものです。だから、どのアプローチが「本」としての魅力をいちばん伝えられるのかを、ひたすら考えます。