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担当した本のこと/『いなくなれ、群青』の始まり
noteはじめました。
何か特別なきっかけがあったわけではないのですが、会社に入って12年目、文芸の編集をして8年目、小説について考えたり、感じたりすることを書きとめておく場所がほしいな、と思ったのが一番の理由です。それから、自分の担当した本のことを書いておきたい、とも思いました。その時、その瞬間に感じたこと、迷ったこと、悩んだことを、忘れたくないな、と。
本作りでは、いろいろなことを考えます
ブックデザインの魔法
本の装幀を考えるとき、僕はいつも悩みます。
イラストにするか。写真にするか。はたまた、文字だけで勝負するか。デザインを誰にお願いするか。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
と、なります。
装幀を考える、ということは、前提として「作家が書き上げた作品」が目の前にある、ということです。何か月、あるいは、何年もの時間をかけた作品を、僕ら編集者は預かります。それは重いものです。大切なものです。だから、