見出し画像

noteで学べるシステマ講座特別編/ミカエル・リャブコ「癒やしのエクササイズ」テキスト版Vol.2

2021年1月に実施されたモスクワ本部オンラインコース「癒やしのエクササイズ」初日のテキスト化。

動画はモスクワ本部公式オンラインストア「MLAD STORE」にてお買い求めいただけます。

Vol.1はこちら

スティックで背骨を伸ばす

ダニール:ここまでのワークができたら、次のエクササイズをやってみてください。先ほどと同じように両手にスティックを持ち、身体を安定させながらも、肩や腰をあらゆる方向に自由に動かします。しばらくこの練習をおこなってできるようになったら、膝を曲げて腰を落とします。その姿勢でも肩、胸、お腹などが安定したまま、自由に動かせるようにしましょう。

スクリーンショット 2021-02-18 9.02.52

最初は両手を伸ばし、左右対称でおこなうのが重要です。それができるようになったら手の位置を変えて左右非対称にします。右手を遠ざけて左手を手前に寄せたり、左右逆にしたりなど不安定な手の状態を作りながらさまざまな動きをし、自分が一番快適に感じられる身体の状態を見つけます。

手での力の加え方はさまざまです。右手や左手、どちらかに強く体重がかかっていてもまっすぐで快適な状態をつくれるようにします。身体を動かしながらそのような方法を見つけてみてください。

感受性の発達

みなさんには大事なことを理解してもらいたいです。例えば自分の身体、私なら右脇腹の下の辺り、背中の辺りが少し張るというか、つぶれた感じがありますが、色々と動くことでそういった所を探して出してください。「ここを伸ばしたい」と思うところを探りあてたら、そこでしっかり呼吸をして、ストレッチするようなイメージでやってみてください。

スクリーンショット 2021-02-18 9.06.48

ダニール:では次の段階です。腰を落とした状態で、同じように身体中をストレッチします。気になるところをしっかり伸ばして、リラックスさせていきます。足もリラックスさせないといけません。そのまま腰を落とします。徐々に腰を深く落としていき、最終的にはしゃがみきった姿勢でできるようにしてください。

スクリーンショット 2021-02-18 9.11.14

ミカエル:問題のある箇所を見つけられましたか? 背骨の歪みがまっすぐ整うように、呼吸しながらその部位をストレッチしてください。

ダニール:このエクササイズでも呼吸が重要です。呼吸することで骨の位置や姿勢を整います。

今、ミカエルが参加者に個人的なアドバイスをしていました。まっすぐ立つとはどういうことか、という内容です。まっすぐ立つとは、かかとにまっすぐ体重が乗っているという状態です。そのためには膝、骨盤、背骨に歪みがなく、負担もなく、床にまっすぐ体重が向かっている状態です。いま行なっているのは、それをきちんと身体に覚えさせるためのエクササイズです。

身体を回転させたり、ねじったりする方もいるでしょう。重要なのは、自分の身体の状態をきちんと知ること、感じることです。自分の身体への感受性を高めるのも、このエクササイズの目的です。
 
そこの彼には肩を前に出すような動きを説明しました。

スクリーンショット 2021-02-18 9.18.50

腰の辺りから上まで、まんべんなくストレッチするのです。硬めたままひと塊の物体のようにではなく、下から上まで筋肉をストレッチして柔らかく前に倒し、その動きを感じるように指導していました。

ねじる動きをする方もいるでしょう。その場合も、どの筋肉がどのように伸びているかを感じられるよう、感受性を高めながらやってください。

座ってのエクササイズ

スティックを使って筋肉の動きや、ストレッチを感じられるようにしてください。最終的にはスティックを使わずに手を色々な方向に向けたり、何かを持ったり掴んだり、片手でスティックを持ったりなど、どんな状態でも身体のすべての筋肉をしっかり伸ばせるように意識します。

ここから先は

1,153字 / 3画像

¥ 400

お読み頂きありがとうございます。投げ銭のかたはこちらからどうぞ!