noteで学べるシステマ講座 第71回「『戦士の生活・食について』Part2/3」

noteで学べるシステマ講座 第71回
「『戦士の生活・食について』Part2/3」

2022年3月開催「モスクワ本部『戦士の生活』」第1週より

身体の声を聞く

ここまでは食材について話しましたが、今度は身体についてお話ししましょう。みなさんの身体は、自分に必要なものや足りていないものを教えてくれます。例えば、強いストレスを感じているときには甘い物がほしくなるでしょう。それは糖分が脳に喜びを感じさせるホルモンを分泌させるからです。そのため、ストレスを感じている時や疲れているときには、お米や小麦、あるいはもっと甘いものが欲しくなります。

また、寒いときには身体を温める作用のある脂肪分が欲しくなりますし、眠い時にはコーヒーを飲んで、その興奮作用で目を醒まそうとします。このように私たちには、自分の身体がいまなにを必要としているかを察知する能力を備えています。その繰り返しが習慣となることもあります。「このような時は、このようなものを摂ればいい」と、短絡的な知識につながってしまうのです。「元気がないな」と思った時に、エナジードリンクなどを飲んでしまうのがその良い例です。

ただし気をつけなければならないのは、私たちの身体はそのような短絡的な方法では解決しないということです。辛い状況をすぐ解決したいという思いから、頭の知識で「このドリンクを飲もう」「この食べ物を食べよう」とそれを摂取して、解決した気になるかも知れません。でも実際には問題をより悪化させてしまうことさえあります。