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極私的舞踏の身体論

武術の体の使い方をあれこれやってると、どうしてもダンスとの接点が出てくる。

そうして触れるダンスの考え方やメソッドにはずいぶん影響を受けている。もしかしたら武術そのものよりも、深い洞察を得ているかも知れない。

個人的にはあらゆる表現は、他者を表現するものだと思っている。

自己表現は必要ない。

自己だとか本当の自分自身だとかそんなのさらけ出されたところで、おもしろくもなんともない。そういうのはすでに日常の場でやり尽くされてしまっているからだ。

日常では触れ得ない存在を表現すること。それが表現であり、芸術なのではないかと思う。

するとその目指す先はどうしたって宗教的になる。もともと演劇も音楽も絵画も、宗教的だったのだ。

自分ではない何者かをいかに感知して、表現するのか。

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