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飛行機のるとき台風が来たら

いよいよ明日からトロントだ、モスクワだ。

そうやって飛行機に乗ろうとする時、台風が来る。

そういうことがままある。

システマの本部は寒い国にあるので冬にやるわけにはいかない。

だから夏。夏といえば台風。だからかちあう。

昨年は関空を台風が直撃し、橋にタンカーが衝突して空港が機能を停止したためシステマ大阪の人たちがモスクワに来られなくなった、ということがあった。

ただ飛行機の運行スケジュールは、地上の交通状況にお構いなしに進んでいく。なぜなら地上が交通マヒだからと飛行機をいつまでも空中に待たせるわけにはいかない。また空港で待機できる機数にも限界がある。

だから空港周辺が交通マヒに陥ってようが、お構いなしに飛行機は発着する。それで今回、私は飛行機に置いていかれた。成田空港周辺が台風15号の影響で交通がマヒして、たどり着けなかったのだ。

東京から成田駅にいくルートは主に「京成線」「JR線」「車」の3つ。

京成線なら「スカイライナー」、JR線は「成田エクスプレス」、車なら「京成高速バス」や「リムジンバス」が使える。

バスの利点は安いことことと発着場所が多いこと。うまくすればホテルの目の前まで行ける。ただ渋滞に巻き込まれたりなどで、時間が大きく変化することがある。

スカイライナーは費用的にも時間的にもベスト。ただ都内だと上野や日暮里まで行かないと乗れないのが弱点。また京成線と別の専用線路を使うため人身事故などの影響を受けない。

成田エクスプレスは特急料金がえらく高い。また在来線の線路を使うため、人身事故の影響をもろにくらって遅延することも多い。ただ新宿や東京駅などJRの主要駅から乗れるが強み。

ただ台風15号ではその全部が寸断されるという初めての事態であった。

スカイライナーは成田駅の変電施設が壊れたり倒木多数で運休。

JRは成田空港駅途中の成田線が倒木や断線で機能停止。

バスは高速道路全面通行止めに伴って運休。バスに関しては夕方ごろから迂回路を使って運行再開したらしい。たぶん通行止めが解除された高速と下道を使って成田にいくルートが確保されたのだろう。

9日の9時頃の時点では交通情報をみると高速はすべて通行止め、電車はすべて運休。成田近辺ですごい被害がでたせいらしい。

思えば前夜の時点で荒れることは分かっていたので、成田に移動して空港で一泊するべきであった。ただ何かとばたばたしてパッキングする間がなかったのでいそいそと準備しているうちに成田にいく交通手段がなくなってしまった。

で、JRに関しては9時まで運休の情報が出てたけど、京成に関してはアナウンスが一切なし。京成の強さを信じてた私はスカイライナーが予定通り動く方に賭ける。当日は早めに出たらスカイライナーは全面運休。いつまで待ってもうんともすんとも言わない。

いよいよ時間が迫ってきたのでタクシーで下道を通って空港に向かうことに。ただ至るところが通行止めで通れないのと、渋滞がいよいよひどくなってきたため、このさきのなんにも無いエリアで身動き取れなくなっては最悪だと判断し、船橋で離脱。船橋で時間を潰しつつ、航空会社に電話して飛行日程を振り替えてもらう。

まあ、情報がないなりにベストを尽くしたと思うのだけど、やはり最善は

1.前日のうちに成田入りしておくべきだった、ということ。

2.出発時刻に間に合わないと分かった時点で、航空会社に電話しまくるということ。

こういう非常時は電話が殺到して航空会社に何回も電話しても出ないのだけど、昔のチケット電みたいに諦めずに電話するべきだった。私が確保できたのは3日後のチケット。もう少し早めに気合で電話をつなげていれば、もう少し早い便が確保できたと思う。

まあ、こんなことは二度とないことを願いたい。ただ二年連続でシステマセミナー参加者が台風で足止めを食らっているので、この先もまたないとは言えない。そんな時に今回の教訓が生きればと思う。



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