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A logical dedication

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北川貴英が書く雑感。「誰だお前?」という人向け
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2018年11月の記事一覧

中心とは外縁である

中心とは外縁である

利己主義を突き詰めると利他主義になる。

人と人は繋がり合っているからだ。

自分が幸せになるには、周囲を幸せにしなければならない。

つまり利他主義と利己主義は突き詰めれば一つになる。

自分だけが良い、という利己主義は半端な利己主義だ。

結局、周囲がその人から離れ、自らに不幸を招く。

自分の組織だけが良い、という組織運営はやはりその外側の組織との軋轢を生み、結局、自分の組織にとってマイナス

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本家は意外に求められない

本家は意外に求められない

だいたい月イチくらいのペースで代々木に行く。

すると昼過ぎくらいに「らすた」というラーメン屋の前を通る。

ほんのり糖質制限は絶賛続行中だし、最近はラーメン欲もだいぶ落ちているので「らすた」が気になりながらも、ずっと素通りしていた。

てか「らすた麺」ってなんなんだ。

通常ならそこでググるのだろうけれども、僕はやらない。食べログなんかの記事を読んで味をわかったような気になりたくないからだ。

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むやみに心の問題にするな

むやみに心の問題にするな

体を使うことをやっている時、その理由にメンタルが持ち出されることがある。

「慈しみの気持ちをもって」

「愛をもって」

「相手を受け入れるつもりで」

こういう指導はやりやすい代わりに大きな代償を伴う。

それがうまくできない人を、「慈しみのない人間」「愛のない人間」「他人を受け入れられない人間」と、根本的に否定することになるからだ。

はっきり言って関係ない。

一定の身体操作に一定の感情パ

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難解な人と難解な事柄

難解な人と難解な事柄

難しい。

何かを学ぶ際にそう思うなら、そこには2つの理由が考えられる。

一つは本質的な難しさ。自分のレベルに合わないもの、あるいは不慣れなジャンルに挑むためそもそも基礎知識が足りてない時。自分とかけ離れたものにチャレンジする際に感じる難しさ。

それは正しい難しさだ。それが難しさの理由であるなら、それはとても正しく、強く道を歩んでいる。

もうひとつは属人的な難しさ。

これは端的に言えば、教

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検算しないほうがいい

検算しないほうがいい

昼休み、何者かが黒板に数学の問題を書いた。

クラスのみなは問題を一瞥する。

自習だろうか。でも別にあとで提出しなきゃいけないわけでもなさそうだ。

なにやら難しそうだけど、なんとなくどんな解答か見当がつく。たぶんそれであっている。わざわざ検算するまでもない。

おそらくあとでテストされるわけでもないし、解答が配られるわけでもない。だから合っているか間違えているか確かめる方法もない。正解でも何か

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祈りの心身技法・続

祈りの心身技法・続

心身技法は祈りである。

武術、宗教、舞踏において。

では祈りとはなんなのか。

祈願から「願」をのぞいた「祈」とは。

高瀬譜希子さんの踊りを動画で見てから、どういうわけかそんなことばかり考えている。

トム・ヨークと高瀬譜希子さんがコラボしたPV。

踊りとはなんなのか。もし表現だとしたら何かを伝えるのだとしたら、それは対話ということになる。

もし祈りも何らかの存在との対話なのだとしたら。

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The☆甘美

環境が人を作る。

時代が人を作る。

僕はいわゆるロスジェネ世代と呼ばれるやつで。まああまり世代でくくるのは良くないことだって分かってるけど、言説を読む度に思い当たることが多い。

有能なのに、とてもおもしろいやつなのに。派遣社員。いまだにバイト。

そういう人が多い。この先どうなんだろう。僕自身もそうだし、そういう仲間の未来を憂うと気分がどよーんと重くなる。おそらくロスジェネとやらで色々被った

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祈りの心身技法

祈りの心身技法

とは正教の「ヘシュカスム」について書かれた書籍の名前である。

聖人グレゴリウス・パラマスが創始したとされる行法。独自の呼吸法があるらしい。ただ正教会でも一般的ではなく「亜流」とみなす聖職者もいるようだ。まあそのへんの詳しいことはよくわからない。

ただ体に関することをいろいろやってきて、目指しているのは結局「祈り」なんじゃないかと思うことがちょくちょくある。

別に「大金が当たりますように」「病

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緩慢なるスポイル

先週末、先々週末と2週続けて韓国、シンガポールへとシステマ旅。

現地の人がみな良くしすぎてくれてもうありがたすぎる。

おかげさまで海外は色々行かせてもらったけど、アジア圏は5年前の香港以来。その前にトランジットでバンコクを半日うろついたことがあったくらい。

韓国、シンガポールともに現地の人に案内してもらえたこともあって、とにかく食べ物がうまかった。味付け云々以前に、食の野性味が違う。

それ

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