同志社大学の現代文【大学入試現代文analyze㉗】
前回の分析
〇マクロ分析【問題構成など】
・年度別の得点分析
同志社は非常に細かくデータを公表してくれている。ついては以下のリンクを確認してほしい。
ここからわかるのは、
受験者平均点が105~110/150点(70%強)
合格者平均点が120~125/150点(80%強)
ということだ。
・設問別分類
・【分析】
①問題構成は日程に拠らず一定。
空欄補充 1~2題(接続詞、ことわざ・慣用句/四字熟語/語彙)
②選択肢問題は4題。問題の種類も一定。
③記述は40字。これも一定。
〇ミクロ分析【文章/設問の分析】
<文章>
【分析】
・文章量 : かなり多い
→関西の私大の中では随一の長さ。ただし文章は長いが問題数は少ないのでそこまで時間のプレッシャーはない。
なお、2023年は設問でも文章の一部を読ませる問題がほとんどの日程で出題された。2022年までは年に一度あるかないかだったものだったが、2023年はそれが標準になった。そういう意味では少し作問傾向が変わったと言えるだろう。
・文章の傾向:ランダム
→基本的にはランダムな出典。傾向は気にしない。与えられたものを読む。
<設問>
【空欄補充】
全体的に語彙力がないと対応できない問題が多い。
【選択肢問題】
<換言問題> 100%
→換言問題をさらに分類すると定義語換言が100%となる。本文中の定義を確認することが求められる。
言い換えれば本文中から根拠を見つけ出せば正解できる。故に正答率が高いのだろう。
【記述問題】
基本的には文章の最終部分に関わる要素が一つ、その他の部分からもう一つという2要素を書くというイメージで良い。
〇対策法
・想定時間配分
試験時間:75分
想定時間配分
現代文:45分程度
→分量が多いので45分は欲しい。
・解答作業について
文章を読みながら解くことを勧める。その際に文章は論のまとまり(内容のまとまり)を切り分けつつ読み進めよう。
・タテ?ヨコ?
タテ(過去問を古い年度まで掘り下げて実施)でいいだろう。過去問を日程・年度に拘わらず解きまくることが良いだろう。
以上。次回は立命館大学の分析です。
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