見出し画像

関西学院大学の現代文【大学入試現代文analyze㉖】

前回の分析

〇マクロ分析【問題構成など】

・年度別の合格者最低点の分析(合格最低点の平均値)

あくまでも総合成績の数値なので国語や現代文の必要得点率を正確に示しているわけではないが、全学部入試で55%、個別学部日程で60%ぐらいが求められる最低得点率と言えるだろう。目標点は全学部で60%、個別学部で65%程度と考えておけばよいだろう。

そういえば2022年に勝手に解答速報していて、その中で合格点の期待値を計算したのだが、まあまあ合ってるね。


・設問別分類

・【分析】

①漢字・語彙の問題数が多い。語彙力大事!
②空欄補充問題も慣用句などが絡む。語彙力大事!!
③様々な入試改革を実施中のためか、出題傾向がやや不安定。
④語彙力大事!!!

〇ミクロ分析【文章/設問の分析】

<文章>

【分析】
・文章量 : 標準的
→設問数は多いが、文章量は標準的。

・文章の傾向:人文学系
→基本的にはランダムな出典なのだが、芸術系の内容のものも多く、結果として人文学系統に関するものが多い。

<設問>

【漢字】標準的 : 全問正解を目指す

【選択肢問題】

<換言問題> 80%
<理由説明> 12%
<内容一致>   8%

→換言問題が中心になるのは間違いないのだが、2022年と2023年で少しそのテイストが異なる。2022年までは換言問題はほとんどが「比喩換言」だったのだが、2023年は「定義語換言」が中心になっている。また、内容一致も2022年までは出題されていたが、2023年は(調べた範囲では)出題されていない。やはり、出題傾向が変わったのだろうか

【その他の問題】
抜き出し、脱文挿入、抜き出しなどの客観問題や文学史も出題される。幅広いね。

〇対策法

・想定時間配分

試験時間:75分
想定時間配分
現代文:45分程度
→分量は多いが、時間がかかるものではない。それでも45分は欲しい。


・タテ?ヨコ?

問題傾向がやや不安定なので、とりあえず2023年の入試に取り組もう。全学部も個別も関係なく解き進めよう。その上で2022年の全学部、個別……と掘り下げていけば良い。


以上。次回は同志社大学の分析です。

この記事が参加している募集

よろしければサポートをお願いします。日々の制作の励みになります。