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【オンライン会議での〇〇設定で試された力の話】

55名の顔が映し出される光景・・・。すごいです。


先ほど,zoomを用いて,「オンライン算数授業のあり方」について,55名の先生方と交流してきました。
zoomを使うのはこれで5回目ですが,これまでと違って55名の顔が映し出される光景・・・。すごいです。

というか人が小さい!
話し合いは,基本的に個々人はミュート状態。
発言したい人は,動作やチャット内容でホストや司会者に気付かれて指名されて,ミュート解除して,発言するというルールでした。

このミュート設定で,出席者の参加者になろうという意欲と司会者の力量が試された話をしようと思います。

 視覚と聴覚しか使わない分,相づちはやり取りする上で,少しノイズになるけれど,
どの先生もうなづきはされていたと思います。
心理的安全性を感じるには,こうした

「あなたの話,私は聴いてるよ。」

という非言語の反応が必要だなと思いました。

そんな初の大人数でのzoom会議をして感じたことがあります。

「発言のしにくさ」です。

発言者は90分で全体の中で10人もいませんでした。多分

小グループでの話し合いの場はあったのですが,

自分も含めて,もっと話したいと思った人が多かったように思います。

ぼくは小学校の先生ですから,教室のある光景が浮かびました。

「授業中,座っている子どもたちはミュート状態で,手をあげた子を先生が指名し,その子は発言する。」

日本のどこかの教室にきっとある光景に似ていました。

挙手→指名→発言のサイクルです。

でも授業っていつもそうかというと,そんなことないんです。

いや,あるかもしれないけれど,ミュート状態の雰囲気がある授業では堅苦しさと,バイアスのかかった,気を遣わせる子を育ててしまうのではないかなと思っています。

自由に発言することを許されている授業では,

子どもたちはうなづいたり,「どういうこと?」とつぶやいたりします。
「は~そういうことか!」と声をこぼす子もいます。
友達と相談を始めたり,考えをノートにかき始めたりする子もいます。

図1

 ですが,その場にいる人が「基本ミュート」にされてしまうと,自分の発言意欲と司会者の力量が求められると感じました。

 オンラインで同時に話すとハウリングが起きるそうなのでミュート設定の事情は分かるのですが,「その環境下でも自分だったらどうするか」という代案も考えてみました。

代案①
ミュート解除メンバー,主に話を進めるメンバーの初期段階での設定

 数名にあらかじめまたは,話し合いの状況に応じてミュートを解除しておき,つぶやける状況を作る。55人全員で「よーいスタート」ではなく,あらかじめ軸となる人たちを,選んでおくのが大切かなと思いました。教室では顔も性格も知っている友達ですが,今日はほとんどが初対面の人たち。主催者のつながりで集まっている分,軸となる人に打診しておくとよかったのではないかな?

代案②
司会者が聴き手の反応をよく観察して,意図的に指名し,話を引き出す。

 とはいっても,ミュート状態の人が多数。でも話したい人はきっといる。せっかく顔の見える環境。聞き手の反応をよく観察し,「どうですかね?」と話を振って,発言する機会があれば,話し合いがより有意義になったのではないかな。

画像3

 きっと出席者各々話したいことはあったはず,マイクの前でずっと笑顔で待ってしまう人がいたと思います。でも,発言しなかった。それは事実。

出席者と参加者は違う

と僕は思っています。
 これは自分の学級でもよく話すんですが,

 出席してる「聞く」だけの人は,「インプット」して思考はしているかもしれないけれど,「アウトプット」はしていないんです。
「まだしてない」と言った方がいいかな?

 だから何かしらアウトプットをして初めて参加者という,出席者よりも一歩前進した姿になれるし,価値があると思うんです。

 かくいう僕も今日は,チャットに「書く」というアウトプットはできたけれど,「話す」アウトプットはできませんでした。

 次回はバイアスにまけない参加者になろうと思います!

 大型の会議の場に出ることで学べるいい機会でした。他にも気づきはあるんですがそれはまた次回にしましようとおもいます。

 大型の会議では司会者にも出席者にも意欲と力量が求められることが分かりました。
 それではまた次回会いましょう。

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2020/4/26 1893字

がんT

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