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レベルデザインを学ぶための参考リンク3選&参考書籍5選

ゲームエンジンの普及に伴って、レベルデザインという言葉も広く知られるようになったと思う。僕が学生のころはレベルエディタを用いてレベルの実装作業を行った経験のあるプランナー志望の学生は稀だった。今ではそう珍しくは無いと思う。

僕が教えている専門学校でも、チーム制作でUnityやUnrealEngineをレベルデザインの作業を行っている学生(プランナー志望)がたくさんいる。

それにともない、学生のうちからレベルデザインの知識や能力が求められるようになってきていると言えるだろう。そこでこの記事では、レベルデザインを学ぶための参考リンクと、参考書籍を紹介する。

僕は業界に入ってからレベルデザインを学んだ(しかも最初の何年かはRPGのバトルを主に担当していたので、空間設計をやるようになったのはわりと最近だったりする)のだが、そのときに実際に参考にした書籍である。ぜひ参考にしていただきたい。


1.参考リンク

ケロブラスターのレベルデザイン

  • 2D横スクロールアクションの名作「ケロブラスター」のレベルデザインについての記事。

  • レベルデザインの定石や経験論が、実践的にまとめられている。

  • 具体的な事例とともに、レベルデザイナーが「みんなそうしている」定石的なテクニックを知ることができる。

レベルデザインの展開作り ―マリオメーカー2の投稿を例に―

  • スーパーマリオメーカー2で実際に投稿されたステージを例に、レベルデザインの展開について解説する記事。

  • メインの要素をプレイヤーに顔見せさせるところからはじまり、他の要素と組み合わせて遊びを派生させていく展開の作り方がまとめられている。

  • 短い記事ながらレベルデザインの大事な考え方を学ぶことができる良記事。

「スーパーマリオ 3Dワールド」に学ぶ「起承転結」を取り入れたゲームデザインがよくわかるムービー

  • 「スーパーマリオ 3Dワールド」のディレクターによるマリオシリーズのレベルデザインの考え方を紹介する記事。

  • マリオシリーズ伝統の考え方と言われる起承転結というキーワードで展開をつくる。

  • 動画(英語だけど字幕つき)があるので、イメージが湧きやすい。

2.参考書籍

2Dゲームをおもしろくする技術 スタートダッシュ編 実例から解き明かすゲームメカニクス・レベルデザイン・カメラの基礎知識

  • 2Dゲームのメカニクス、レベルデザイン、カメラワークの基礎知識を具体例から学ぶ本。

  • 実際のゲームを題材にして解説されているので、そのゲームをプレイしたことがあるとイメージしやすい。

  • レベルデザイン以外にも2Dゲームの基本的な要素が抑えられているので、2Dゲームを開発する際は持っておくと安心な1冊。

3Dゲームをおもしろくする技術 実例から解き明かすゲームメカニクス・レベルデザイン・カメラのノウハウ

  • 3Dゲームのメカニクス、レベルデザイン、カメラワークの基礎知識を具体例から学ぶ本

  • 実際のゲームを題材にして解説されているので、そのゲームをプレイしたことがあるとイメージしやすい。

  • 2Dゲームの方と同じシリーズだが、こちらの方がボリュームがあり、ゲームデザインの基本的な考え方も含めて学ぶことができる。

  • 書籍は品薄で値段が高騰中だが、電子版は定価で買える。

レベルデザイナーになる本 ー夢中にさせるゲームシーンを作成するー

  • レベルデザインの工程をまとめた本。

  • レベルの企画からアート面も含めたブラッシュアップまでのプロセスや管理方法が学べる。

  • 面白さをつくるテクニックというよりは、企業で実際にレベうデザインを行う際の進め方のノウハウという感じ。

  • 品薄で値段が高騰中なので図書館で読もう。

ゲームデザイナーのための空間設計 歴史的建造物から学ぶレベルデザイン

  • 現実世界の建築物からレベルデザインを学ぶ本。

  • 空間設計という視点から建築物や空間が持つ機能がまとめられている。

  • 根本的な考え方や空間設計全般の話が多めなので、実際のレベルデザインに落とし込むには経験が必要。上級者向け。

  • 現在入手困難なので図書館で読もう。

トラップコレクション

  • 最後に変化球を。

  • TRPGのシナリオやダンジョン作成の資料としてトラップのアイデアをまとめた本。

  • ダンジョンのレベルデザインのトラップのネタ帳として参考になる。


以上、レベルデザインを学ぶための参考リンクと参考書籍を紹介させていただいた。

レベルデザインは習うより慣れろという部分も多くある分野だが、やはり教科書が有るのと無いのとでは習得速度が違うように思う。

今の自分のレベルや興味にあわせて、ぜひ気になったものを見てみていただきたい。

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