TK Carbon Pioneer

イギリスの大学のMBAホルダー、元商社勤務、現外資系メーカー勤務、個人で会社を立ち上げ…

TK Carbon Pioneer

イギリスの大学のMBAホルダー、元商社勤務、現外資系メーカー勤務、個人で会社を立ち上げカーボンクレジットの売買等を行っております。このブログでは、気候変動、カーボン市場の動向、脱炭素技術などサステイナビリティに関連するトピックを限定にお話をしたいと思います。

最近の記事

Climate TRACEというイノベーション

先日のダボス会議のビデオ一覧を見ており、Al Gore氏(ノーベル平和賞受賞者で元アメリカ副大統領)がスピーカーとして参加したセッションを発見しました。別でAl Gore氏が環境に関し情熱的に語られている姿をみて興味を持ち、たまたま今回のビデオが目に留まりました。とても良い発見でした。 https://www.weforum.org/events/world-economic-forum-annual-meeting-2023/sessions/real-data-trac

    • ボランタリーカーボンクレジット価格暴落

      以下図1(Nature系クレジットであるCBLマーケットのNGEO)にもあります通り、ボランタリーカーボン価格の下落が止まりません。ここ最近の同商品対する信頼性や有効性に懐疑的な報道が連発されたり、一部の機関投資会社は同商品による相殺を認めない方針をアナウンスしたり等、ネガティブなニュースがよくあります。それが売り圧力につながり今の価格に反映されております。ポジションを保有している方々は「紙切れになるかも??」と恐れている事でしょう。 私自身、各プロジェクトのクレジット自体

      • カーボンクレジットの信頼性①

        「カーボンクレジット市場はカーボンニュートラルに必要不可欠な機能」という意見を仰る方は多々おり、私も賛同しております。EU ETSという世界で一番規模が大きいカーボン市場が導入されているEUでは、温室効果ガスの排出量(GHG)が減っており、同市場が大きな役割を果たしているのかと考えます。(以下図1をご参照) これは集中的にGHG排出量が多い産業を対象とし、 1)基準値以上を排出する会社には罰を。(超過分はクレジットを購入・相殺、又はペナルティを課す) 2)基準値以下の場合はイ

        • 初投稿

          イギリスの大学MBAホルダー、元商社マン、現外資系メーカー勤務、個人で会社を立ち上げカーボンクレジットの売買等を行っております。このブログでは、気候変動、カーボン市場の動向、脱炭素技術などサステイナビリティに関連するトピックを限定にお話をしたいと思います。 ウクライナ軍事進攻以降のサステイナビリティ ロシアによるウクライナ進行が始まった2022年2月以降、私が感じるのは ・エネルギー問題 ・西側と中ロのディカップリング が特に取り沙汰され、サステイナビリティ機運がスローダ

        Climate TRACEというイノベーション