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人生の秘密
今回は私もNLP(Neural Linguistic Programming)のコースを1年受講し、お世話になっている山崎先生によるこちら。
偶然同時期に別の読書会でテーマにした本と重なることがあり、今回と次回に渡って2つの書籍を通した「内なる世界と外なる世界」について考えていきたいと思います。
私達が普段見ている世界
これは山崎先生のNLPの講座に参加すると繰り返し説明を受けるのですが、私たちは普段「ありのままの」世界を見ている気がしていますが、現実は全く異なっているというんですね。
例えば夏、背の高いひまわりが並んでいるのを見かけて「あ、ひまわりが咲いている」と思ったとしても、大抵は一瞬しか目に入れておらず、その後は頭の中で描いているひまわり、或いは記憶の中にあるひまわりの”イメージ”を見ているというのです。実際にしっかりと観察してみると、なかには「えっ!これもひまわり?」と思うようなものもあるということなんですね。
また、例えば親が子供に手をかけたというニュースなどをみると、親はものすごく悪い人に見えてしまう。出来事自体には良いも悪いもないはずなのに。
私達はほとんどいつもフィルターを通して世界をみているようなものだということなんですね。
イメージと記憶
では、そのフィルターとは何か?
それは私達のもつイメージということなのですが、このイメージは言い換えると「記憶」なんですね。「見えている映像」「聞こえている音」が過去の記憶を再現し、あるいは過去の記憶の再現であることがわかっていても、私たちの体はその記憶によって敏感に反応してしまうというのです。
つまり、過去に大きいショックを受けた出来事が、今のものの見方に大きく影響しているということです。子供の頃に親から「食べ物を残してはいけない!」と厳しく指導されていた子が、「食べ物は残してはいけない」という価値観を大人になってからも強く維持するように。
そして、未来も同様に記憶に紐づけられていると説きます。私達が未来に持つイメージも、実は過去の出来事についての記憶を元にし、脳の中で組み立てられたものにすぎないからです。
理想をめぐる光と影
「理想」とは概してポジティブな印象をもつ言葉に感じてしまいますが、この「理想」とは私たちの中でどのようにつくられるのでしょうか?これは、つらい気持ちに直面するのを避けるため、その逃避先として真逆な状態として作り出されるというのです。根本的に「ないと感じているもの」を強く欲する結果として生み出されるということなのです。
例えば、異性にモテたいと強く願うのは、いま「モテていない」(と思っている)から。美しくなりたいと切望するのは、いまの自分の容姿に不満を持っているからなのですね。
そして、それはまるで光と影のような関係になっていると言います。光があるから影があるように、影は光があるからこそ存在し得るように、理想と空虚もそのような関係にあるというのです。だから理想が強いということは、それだけ強い空虚を内在していると、そういうことなのだと。
光と影を超えて進化する
そして「光と影(よい・悪い)」を超えたレベルであらゆる出来事を体験していくことが、人を進化に導くと言います。目の前に現れる課題は、それらに向き合うことで、自らに潜在するそういった自分に気付かせてくれる機会であり、だからこそ、そこに向き合うことで自分自身を進化に導いてくれるというのですね。そして本当の自分(ピュリティ)はそこに向き合うことを望んでいるというのです。だから、困難なできごとは逃げても逃げても、繰り返し私たちの前に現れる。皆さんも”同じような困難”に繰り返し遭遇しているというようなことはありませんか?
実際困難に直面すると心的抵抗を覚えると思いますが、筆者は言います。特定の体験を拒んでいるのはいつでもあなたの色メガネ(価値観)の方であり、そのように体験しにくい体験であればあるほど、深い部分(ピュリティ)では、味わいたい(向き合いたい)と思っているということです。
体験が与えてくれるもの
私達に見えるものを左右する価値観、これを形成する体験は、その価値観を克服していくためにも役立つと言います(例えば、大きな価値観を残すことになった幼少期のことを思い出すなどのことを通して)。そして、困難な出来事などを通して本当の自分(本書ではピュリティ)が学びたいと思うことを学ぶことを可能にしているのは、私たちが次々と遭遇する体験なのだ、ということなんですね。
私達は、身の回りに現れた体験を通して、自らに内在している自己を見ているということなのです。例えば規則に非常に厳しい人に遭遇して「まいったな~」と思うとき、実は自分の中にあるそういう部分がそこに現れているということなんですね。認めるのは容易ではなさそうですが、面白いとおもいませんか?
その他、本書にはそれら困難を克服して自己成長していくための考え方や、一人でできるワークも掲載されています。書籍がよかったら山崎先生のセミナーに参加されることもおススメです。
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