2018年4月3日 第85号 他人の時間をキープする

こんばんは、片野朋起です。

待ち合わせに何分まで待てるか、何分まで遅れを許せるか、というのは人それぞれだと思います。1分でも遅れたら許せない人、15分くらい平気で待てる人。あるいは、来るまでずっと待てる人。もちろん、シチュエーションにも相手にも、よるでしょう。しかし、待たせている人は、待ってくれている人の時間を奪っている、という意識は、多少持ったほうがよいかもしれません。

小学生の時、学校の先生がこんなことを言っていました。

「あなた1人は10分遅れただけかもしれないけれど、クラス30人みんなの10分を奪ったあなたは、300分の時間を奪ったことになるのよ。」

当時、なるほど、と思った記憶があります。なるほど、というのは、そういう視点があったのか、という驚きに似た感心、とでも言いましょうか。

30人の時間は並列に流れているのに、なぜそれを直列に足し合わせるのだろう、という違和感を子供ながらにもったのですが、先生が言いたかったのは、待ってくれている人の時間を大切にしなさい、という至極まっとうなことなのです。

社会に出てみると、この当たり前のことを、当たり前のようにできる、ということが、なかなか難しい、ということに気づかされます。あれ?みんな、義務教育受けたよね?同じ教育課程だよね?と思わずにはいられません。ゆとりとかスパルタとか、そういうことではなく。

正しいとか正しくないとかだけが、生きる道ではないですが、そこに信念がなければ、進むべき道はないと言えるでしょう。


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