筑駒 地域振興研究会

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最近の記事

糸魚川大火から7年 ━ 雁木の町の復興とその課題(後編)

[寄稿]Pen name: 藤倉かずま-高2, 実務長 前回の記事はこちらからご覧いただけます。 4. 復興が進む糸魚川7年前の大火によって大きな被害を受けた新潟県糸魚川市。大火後、今回のような災害を二度と繰り返さないよう、市が「今までにない町づくり」を掲げ、復興計画が策定されました。 まずは、初期消火を迅速に行うための水源として、町中心部の地下に大型の防火水槽が設置されました。この防火水槽の真上にあたる場所に建てられたのが、駅北広場「キターレ」とよばれる交流施設です。開

    • 糸魚川大火から7年 ━ あの日、あの町で起きたこと(前編)

      [寄稿]Pen name: 藤倉かずま-高2, 実務長 今回から、地域振興研究会の「定例会」で発表した内容を要約し、公式noteでお届けすることになりました。今後は定期的に投稿ができればと考えています。 ※ヘッダー画像は糸魚川市ホームページからの引用です 1. はじめに今月、新潟県糸魚川市で夜間に気温が急上昇し、12月としては初めての夏日となる、26℃の最高気温を観測したことが話題となりました。web上に上がっている当時の気温の実況(12月15日19時 アメダスによる測定値

      • 地方鉄道の在り方を捉えなおす(交通研究班)

        (この記事は、2023 年 3 月に行われた第一回レポートコンテストにおいて、交通研究班が発表したレポートに手を加え、記事化したものです。) Ⅰ はじめに 近年、日本各地でローカル鉄道の存続が本格的に課題となっている。2000 年以降廃止された鉄軌道は 45 路線・1157.9 km にのぼり、JR 各社も次々と地方路線の経営分離・廃線議論を始めている。JR 北海道の留萌本線・函館本線、JR 西日本の芸備線など、その例には枚挙にいとまがない。  鉄道を存続させることは容易な

        • 檜原村藤倉地区について(後編)

          前編はこちら↓ 第4章 日常生活Ⅰ 教育  藤倉に設置された最初の教育施設は、明治7年に建てられた藤倉小学校である。初めは檜原小学校の支校として包蒙学校と称し、後に独立して藤倉小学校となった。藤倉バス停から約450m離れた藤原の尾根台地にあったが、児童数の減少により昭和61年に廃校となった。現在藤倉地区の全域は檜原小学校の学区に属している。檜原小には中学校も併設されており、通学には村が運賃を補助して路線バスを利用し、片道30分ほどを要する。また村内に高校はなく、最寄りの高

        糸魚川大火から7年 ━ 雁木の町の復興とその課題(後編)

          檜原村藤倉地区について(前編)

          [寄稿]Pen name: 藤倉かずま-高2, 実務長 このレポートは、振興研創設前の2020年夏、当時中2だった元高校会長の藤倉が、個人研究のまとめとして執筆したものです。紹介されている東京都檜原(ひのはら)村の藤倉地区は、都内にありながら、車道の通じない集落が近年まで大量に残っていた珍しい集落です。殆ど知られていないの東京の姿を、ぜひご覧ください。 記事自体はかなり前のものになりますが、振興研の活動の入口である「興味のある地域について、その生活と地域資源について考える

          檜原村藤倉地区について(前編)

          【筑駒 地域振興研究会】 公式 note を開設しました!

          こんにちは! 私たちは、筑駒中高で活動している、地域振興研究会という同好会です。 振興研は2021年6月に設立された団体で、今月で2周年を迎えることから、このほど記念として公式 note を開設することになりました! この note では、日々の活動の中で会員が作成したレポート等を記事化して公開したり、会の活動に関する記事を書いたりしたいと考えております。 開設に際して、現職の高校会長(高1)からコメントを頂いております。 皆様こんにちは。この度は私たち地域振興研究会の

          【筑駒 地域振興研究会】 公式 note を開設しました!