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乳首に蛍とアルタイル

やっぱり近い。へそと乳首が。そして毎年近づいて行ってる気がする。正三角じゃないか。
∵  鏡見るたびに顔に見える。


「右がデネブで、左がベガで、おへそが、、。あれなんだっけ?」
「アルタイル」と僕は言った。
「夏の大三角より三角形だね」と彼女は言った。
「夏の“夜の”大三角形」と僕は言った。(お前は昼に星を見るのか?)
もちろん夜とは“そういう”意味で言ったのだが、頭に浮かんだのは真逆の光景だった。

その一瞬、本当の夏の星空が目の前に広がった。真っ黒な空に数えきれない星々が輝いて見えた。凄まじく広がる空に、確かに3つの明るい星を結べば大きな三角形が浮かんで見えた。自分は砂つぶみたいに感じた。

僕はさっき脱ぎ捨てた服を静かに着直した。
彼女は何も言わなかった。

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筋トレは体がちぎれるくらい追い込めたが、減量は簡単ではなかった。
この写真の時(2019)はオートミールと胸肉しか食べてなかった。
胸肉はあんまり火を通すと固いから、良い塩梅でというのが難しくて、塩麹で一週間分仕込んでレンチンで食べるのが楽で柔らかくて良かったのだが、2度カンピロバクター(食中毒)でのたうち回るくらい苦しんでからはパッサパサじゃなきゃ安心できなくなった。
炊飯器にぶち込むと楽なのだが、そうすると米が持たないのだ。

腹が減りすぎて夜中目が覚めた時は、「まんが日本昔ばなし」をYouTubeで見ながら、かつお節をむしゃむしゃ食べた。


本当に意味がわからないのだが、乳首の位置は時を追うごとに左右に離れ、下がり続けている。 
いつか三つの点が一直線に揃う時が来るのだろうか。
夏の大三角になれなくてもショゲなくていさ。
せっかくだから少しくらい光ってくれてもいいんじゃないかい?
まぁ良いけどさ。

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