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【中学受験ネタ】なぜ中学受験をするのか?(2)

息子氏、5年生の現在、担任の先生のことが嫌いだそうだ。
その先生、ほかの児童からもあまり慕われていないらしいが、息子は特に嫌っているよう。
「先生のやり方が、終始一貫していなくて、納得いかない」らしい。
よって「好きになれない」とまで言っている。
よそ見でしばしば注意されるらしい。「ちゃんと聞いているのに」と息子は憤慨する。
成績表もかなり悪い。正直小学校ですら、評価基準がさっぱりわからない。

3年生と4年生のときは担任の先生もベテランで、息子に理解を示してくれていたが、いまの担任は若いので、いろいろな経験がないのだと思う。
昨日も不当な理由で叱られたとこぼしていた。
この先生が6年の担任になったら、息子にとっては地獄だろう。

息子の言うことなので、話半分(2割くらい?)くらいで聞いてはいる。
ただ、いずれにしろ、これが中学だとしたら、息子の性格を考えても、嫌いな先生を好きになることは難しいし、先生のほうでも息子に嫌われていることがわかるはずなので、いい内申点を取るのは不可能になるだろう。
そんなことで、息子の進路を左右されるのは、リスク管理の観点からも得策ではない。
受験に失敗して、「先生に嫌われていたから」という言い訳は、この先なにも得るものがないどころか、悪影響しかないと思う。

そもそも内申点の意味がよくわからない。
穿った見方をすると、その根底にあるものは、
「世の中に出ると、クソみたいな人間や上司がいる。そんな人間とでも、仕事の付き合いがあれば、ある程度は仲良くやっていかなければならない。それに比べると、学校の先生はずいぶん公平で優しい。その先生にすら好印象を持たれないのであれば、社会に出てもうまくやっていけない。だからその努力をしなさい」
ということなのだろうか。

やはり黒木先生が言った通り、「点数をクリアすれば合格」のほうが、公平に思える。

当日体調を崩してしまうのも、頭が真っ白になって力が出せなくなってしまうのも、すべて自分の責任(&運)。
なにも文句はない。
運悪く力を出せないときもあるし、外的要因で(たとえば今回の共通テストマスク騒動の現場にいた受験生)力を発揮できない場合もあるが、それも人生。
人間万事塞翁が馬。
納得できる。

少なくとも私たち家族はそう思っているので、中学受験をすることにした。

あと一年、頑張ろう。


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