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【中学受験】通知表(2)

それなので、息子氏は到達度確認テストについては、「ベストは尽くすけど、結果はまあ参考程度」と言った感じでとらえているよう。
なお、余談になるが、附属小学校の成績はすこぶる良い。たしか2000人くらい受験したのだが、100番以内の順位の子が、ゴロゴロいたそう。
平均点も他校より、相当上回っているのではないだろうか。
附属小学校、結構すごい。なんとなくダメかと思っていたけど、全然違っていた。申し訳ない。

その成績を見ながらの先生のコメントは
「非常に良い成績で、このまま油断することなく勉強してください」
と言った内容のもの。
そこで、少し意地悪な気持ちになった。
「ほう、そこまで言うのなら、通知表はさぞかし良いのでしょうな」と。

5年生の時、日能研の育成テストの勉強をせずに、校内テストの勉強を頑張った息子氏。1番にはなれなかったが、まあ良い成績で、「これで通知表も」と淡い期待を抱いたが、通知表はむしろ、いままでで一番悪かった。
これには息子も完全に頭にきて、学校の学力テスト用の勉強は一切しないと宣言した。

さて、6年生になり、範囲が広がったおかげか、学力テストでもよい成績、先生にも褒められた。
もしかしたら通知表が奇跡的によくなるのではないか?

「そんなことあるわけないじゃん。日頃僕がどれだけ先生に叱られてるか、知ってるの?」
親の淡い期待を、息子が見るも無残に打ち砕いた。
まあ、わかってるけどさあ、君が威張って言うことじゃないと思うよ。

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