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【中学受験ネタ】国立附属小学校(2)

さて、ここからは本題である。
附属小学校に入学してからいろいろとわかったことがあった。
以下に列記する。

(1)親が(いい意味で)普通の人
これは前回言った通り。
教育熱心な親御さんが多いので、親同士の付き合いで、とんでもない目には遭わない。多少はあるけど、すべて想像の範疇。
親がまともなので、子供たちもまとも。とんでもない問題児はいない。
息子も、少ないけど、仲の良い友達はいる。

(2)PTA役員は大変
最低でも一回はやらないといけない。
附属小学校はバザーやいろいろな催し物があるので、役員の時期(学年)は大変。
我が家は終わったが、6年生でやらなければならない可能性は残っている(かなり低いけど)。
他を知らないので、これは附属だけではないかもしれない。

(3)休みが多い
先生の研究発表会などがあるので、公立より休みが多いらしい。
低学年の時は大変だったけど、育成テストで追い込まれているときに、休みがあると、息子は少し嬉しいらしい。

ただ、身も蓋もない言い方になるが、正直、なにを研究して、なにを発表しているの、とは思う。せっかく児童は教育の実験台になっているのだから、新しい時代に向けて、失敗してもいいから、思い切った教育(たとえばプログラミング教育とか、ITリテラシーを上げるための教育とか、なんでもいいので斬新なやつ)をやって欲しい。
グループに分けて、一日やるからなにかを研究して発表しろ、みたいなのでもなんでもいい。ホントもっと面白いことをやらせてほしい。
研究発表会の件、詳しくは聞いていないが、どうせ旧態依然とした研究なんだろうなということは想像できる。
なんのための研究? 
「研究発表会」のワードを聞くたびに、もっと新しいことやれよ、と心の中でいつも毒づいている。

(4)先生は公立小学校から赴任してくる
最初は附属小学校専用の先生がいると思ったのだけど、年度が変わると先生が変わることが多い。基本的に公立の先生となんら変わらない。
これは、かなり、がっかりした。マジで。

公立の分校から赴任してくる先生もいる。「分数の計算はできないけど素直な児童」が数人しかいなかったところから、「こましゃくれた屁理屈を言う児童」が多い附属小学校に赴任して、肌が合わないのか、いつのまにかいなくなった先生もいた。実際、先生の言うことを全然聞かない6年生を見たと、息子から何回か聞いた。

そして、先生の当たりはずれは、公立小と同じ。
できる先生だと息子も楽しそうだし、スキルの低い先生だと毎日「学校休みたい」と息子が言ってきて鬱陶しい。
うちの場合、現在の担任は確実な「はずれ」。
塾の先生と比較すると、クオリティも息子の信頼度も雲泥の差。

4年生の担任の先生(ベテラン先生)は懇談会のとき言った。
「いつも難しい本を持ってきて、問題を解いていますね。このあいだ悩んでたんで、『どんな問題?』と聞いて、問題を見たら、難しくて苦労しましたよ。頑張って解いて説明しましたけどね。はっは」
解ける解けないとかは問題ではない。子供の目線に立って、一緒に考えてくれることが嬉しいのだ。
6年になったら、こういう先生に担任になって欲しい。

(続く)


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