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水泳選手のタイムが1秒縮まった話

今日の記事は当院に来ている水泳選手が自己新記録を1秒も更新したアプローチについて書いていこうと思います。【無料記事】

この選手の得意種目は背泳ぎ(backstroke)。

考え方は非常にシンプルなので、同じように困っている人には有効だと思われますので、選手やコーチ、施術家の方に参考にして頂ければ幸いです。

1.初めの来院目的

タイムが縮まったと言っても、この方の本来の最初の来院目的は、練習後の足のだるさが強くてそれをなんとかして欲しいとの事でした。

結果論としてタイムが縮まりましたが、足のだるさを取っていくためにはどうしていくかを考えていき、身体を診ていきました。

2.足がだるかったの直接的要因は○○

身体をチェックしていくと足のだるさの直接的要因はハムストリングスと前脛骨筋が固くなっていたからでした。シンプルにそこを緩めると足のだるさはすぐに消えたので、セルフケア方法を伝えておきました。しかし、練習をするとまた症状が出てきます。

と、いうことは練習中にハムストリングスと前脛骨筋が固くなりやすい要因があるという事になってきます。

※実は容易に予想はできたのですが、練習をするとまた症状が出るという経過のたどり方を知りたかったし、本人に経験として伝えたかったのであえて初回は患部のみに焦点を当てました。

3.では次に私は何を確認したでしょう

ハムストリングスと前脛骨筋を緩めると症状がなくなるのは分かった。では次に考えるのはなぜそこが固くなってしまうのか。そこで次に確認するのは、その選手のフォームです。

この選手の得意種目は背泳ぎ(backstroke)でしたので、ベッド上ですがフォームチェック。そうすると見えてきたのが、左肩の動きにスムーズ感のなさ。挙上時の伸びがうまく出ていない状態でした。

選手に聞いてみても泳いでいて左肩がスムーズに動かないとの答え。

もっと言うと骨盤の回旋が片方だけ上手にできていない状態

4.そうすると見えてきますよね

骨盤の回旋が上手くいかない→左肩の挙上が上手くいかない→上半身の推進力が上手く使えない→足の動きで進もうとする力がより多く必要になる→疲れる

みたいな状況が。

疲れてハムストリングスと前脛骨筋が固くなると、骨盤の前傾が上手く出ないので、胸椎の伸展が上手くできない→推進力の低下→足を使う→疲れる

という感じで悪循環になるのも理解しやすいですね。

5.アプローチ方法は

ではそのアプローチ方法は?という疑問の出てくるかと思います。

上記の狙いを持てば、手段は様々ですのでお任せしますが

今回この方の場合は動的アプローチをメインに行いましたが、別に複雑なものではありません。^^

6.アプローチ後の結果

で、結果はというと。その後足のだるさは週5日泳いで足のだるさは一回もなく、推進力アップのおかげで大会で自己新記録を出せたと大変喜ばれておりました^^

身体の使い方ひとつでここまで効果が出るのは選手にとっても私にとっても嬉しい話ですね!

7.タイムが1秒縮まった話というけれど

タイトル的に目について開いてもらいやすいかなと思ってわざとこんなタイトルにしましたが、1秒縮まったのなんてたまたまですからね。笑

水泳に関わる皆さんがより良く、競技ライフを送れることに微力でも力になった記事になれれば幸いです^^

では!



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