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AIだってアルバイトしたくなることもあるさ


いつかの記事で一石三鳥の外国語学習について書いたことがありました。

似たような境遇の方も多いかと思いますが、サラリーマンパパは家事や育児への関与も拡大していかねばなりません。このため、スキマ時間に楽しみつつ外国語との接点を増やすことがとっても重要だったのでした。


気軽にロシア語に触れられる、笑ってストレスを発散できる、さらにはユーモアの修行もできてしまう一石三鳥の外国語学習 = ロシアのアネクドートを読む!の式に則って、今日は人工知能に関するアネクドートを読んでみましたよ。

Садится девушка в беспилотное такси и удивляется:
- Ой, как непривычно - автомобиль без водителя!
А машина ей в ответ:
- Знаете, вообще-то я искусственный интеллект для бизнеса, а такси - это так, подработка.

anekdot.ru

女性が無人タクシーに乗り込んで驚く:
「まあ、なんて珍しいのかしら、運転手さんのいない車なんて!」
タクシーが答える:
「あのですね、そもそも私はビジネス用のAIでしてね。タクシーは、まあアルバイトみたいなもんですね」

黒澤たけし 拙訳

・・・無人タクシーがこんな冗談をいう日もそう遠くないかもしれませんね。笑いという点では些かオチの弱い話でしたが、このぐらいだったら苦も無く読めましたので学習を継続出来そうです。


今でこそロシアのタクシーもUberのようなサービス(冒頭の写真:ヤンデックス・タクシー)が普及しておりスマホアプリですぐにタクシーが呼べますが、遥か昔に私がモスクワで就活モラトリアム期を過ごしていた頃にはタクシーというと白タクが専らだったのです(オフィシャルのタクシーを見ることはまずなかった)。



道路の脇に立って腕を道の方へ突き出すとすぐに車が止まり、運ちゃんと「どこまで?」「いくら?」の交渉。お互いがOKなら乗り込む、といった具合。夜遅くなった際にはよく利用していたので「全財産50ルーブルしか持ってなくて・・」なんて言って向こうの提示額より安く乗せてもらったことが随分とありました。


コーカサスや中央アジアの方々なんかが出稼ぎでモスクワに出てきてボロボロの車で白タクを専業でやっている例が多かったですが、そこいらのロシア人もフツーにアルバイトというか副業的に白タクをやってました。ごくまれに高い車に乗せてもらって「この人趣味でやってるの・・?」なんて時もあったほどです。


こちらが日本人だとわかると皆さん興味津々で話しかけて下さったので、ロシア人以外にもアルメニア人やグルジア人等、いわゆるソ連人(のおっさん達)の生の声を聴いては話す良い機会だったと思っています。こうした経験も少しずつロシア語会話の度胸をつけていくのに役立っていたんだな、と今では思います。


日本語に戻ると今も昔もただの小心者なんですけどね・・・(笑)


ちなみに、大人になってからロシアでタクシーに乗っていると、キルギス人かカルムイク人と間違われることが多かったです。多民族国家ロシア連邦は楽しいですよ!


ここまでお読み下さり有難うございました。


(原文からの黒澤たけし用忘備録)

беспилотное такси:無人タクシー | удивляться/удивиться:驚く | непривычно 珍しい、馴染みのない | искусственный интеллект:人工知能、AI | подработка:副次的な仕事、アルバイト



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