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セラピストのための基礎解剖学【膝関節編】

【膝関節の仕組み】

膝関節は大腿骨(太ももの骨)、脛骨(すねの骨)からなる脛骨大腿関節と、大腿骨と膝蓋骨(膝のお皿)からなる膝蓋大腿関節の2つで構成されます。

関節の構造は顆状関節です。
楕円関節2軸性関節とも呼ばれ、屈伸運動のような2つの軸を中心として動くのが特徴です。

https://visual-anatomy-data.net/comment/img-2021/joint-10.JPG

手首も同様にこのような構造になっています。


【膝関節の参考可動域】

屈曲:130°
伸展:0°(−10°)


【脛骨大腿関節の特徴】

膝関節には腓骨が関与しないことも大切な知識です。
脛骨と脛骨の間には半月があります。半月に関しては次項で詳しく記載します。

膝の屈伸運動の際、大腿骨と脛骨ではそれぞれ逆回転の捩れが生じます。

脛骨大腿関節は適合性(噛み合わせ)があまりよくないため不安定です。
そのため多くの靭帯によって守られています◎


【半月の役割】

半月の主な5つの役割
①緩衝作用(関節への衝撃を分散)
②関節を安定させる
③膝の動きを適正にする
④関節にかかる圧の調節
⑤膝の滑液の分散

半月の動きには半膜様筋も関与すると言われています。


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