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【塗る活】昭和を締めくくった漆黒のライダー

ライダーソフビ【塗る活】シリーズです。過去に手掛けたライダー関連ものとしてはこれが最後の紹介になりそうです。"昭和第3期"と称される『仮面ライダーBLACK』とその続編『仮面ライダーBLACK RX』から。


◉仮面ライダーBLACK

「原点回帰」をテーマに1987年(昭和62年)から放送された『BLACK』は、最近、西島秀俊さん主演のリブート版も製作されたので知っている人も増えたかもしれません。ライダーのデザインはその名の通り、黒を基調にして生物的な表現を施されたスタイリッシュなものになりました。

仮面ライダーBLACK
こだわった部分を見てもらうために勇気を出して寄りのショットを(笑)
ベルトのディティールもしっかり塗り分けました

【塗る活】にあたってこだわったのは・・・
(1)"黒"の表現
BLACKは全身が単調に黒いわけではなく、マスクと肩部分とそれ以外の部分ではマテリアルの差もあって、光沢度が違うんですよね。シタデルカラーなどの水性アクリル塗料ではテッカテカの黒表現が難しいので、そこだけはクレオスの水性ホビーカラーのブラックを使ってみました。ちなみにつや消し部分は、アーミーペインターのマットブラックです。
(2)"銀"の表現
BLACKの横隔膜あたりをぐるっと巻いている銀色の部分、ここって単純な銀色ではなく、光の当たり具合によって少し紫っぽく見えるんです。調色によって、そんな色を試行錯誤してみました。写真では解りにくいんですけど。
(3)筋組織をそれっぽく
BLACKの特徴のひとつに、関節部分から覗く筋組織があります。ソフビでもモールドはしっかりされていたので、そこもしっかり着色し、肉々しい感じの見え方になるようにしています。

仮面ライダーBLACK(ビフォア→アフター画像)
テカテカのボディをつや消しマットな大人なボディに。
筋組織もわずかな面積ですが、雰囲気づくりの効果は絶大です

手首や足首の赤と黄色のラインは、もともとアルミシールが貼られていたのですが、全体のトーンを揃えるためにここも塗装にしました。しかし、真っ直ぐな線を描くスキルが無いので、相当苦戦しました。マスキング的な、なにかいい方法があるといいんですけど・・・。

◉仮面ライダーBLACK RX

主役の役者さんがそのまま続投という、過去にない珍しい形で1988年(昭和63年)から放送が始まった『仮面ライダーBLACK RX』。このあたりは僕ももうリアルタイムで見ていなかったのですが、宇宙刑事シリーズのメソッドが導入されたり、状況にあわせてタイプチェンジする初めての仮面ライダーとしてエポックメイキングな作品になりましたね。

仮面ライダーBLACK RX
お腹の格子状の部分(サンバスクというらしい)の格子模様は手描きなのでいびつ・・・。
左腕の腕輪(リストビットというらしい)はシールだったものを塗装に。
仮面ライダーBLACK RX(ビフォア→アフター画像)
もともとの成形色の緑が明るいので暗い緑に。
プレートを貼り付けたような感じなので、継ぎ目を黒くしっかりと残しました

【塗る活】にあたってのこだわりは、BLACKほどありません。モールドに沿って丁寧に塗ったくらいでしょうか。使った色も調色はしておらず、シタデルカラーのCALIBAN GREENという色をそのまま塗っていますし、金色の部分もタミヤのX-31チタンゴールドをそのまま使っています。これまでのソフビの中では一番気楽に塗れた気がします。

◉次の目標は・・・

ズバリ、こちらの画像の再現です(笑)

実際にはありえない4人並び(右側3人は同一人物が変身するので)。
劇場版で描かれた無理矢理な設定で4人同時登場を実現させました
(3D映画『仮面ライダー世界に駆ける』より)

少し前にお知らせしたように、探し求めていたロボライダー、バイオライダーの12cmソフビが手に入ったので、少しずつ【塗る活】中です。今月中には完成させたいなと思っています。

これまでの様子を画像でまとめてみました。まだ試し塗りの段階です。
ロボライダーの黄色を再現する塗料が手元に無くて停滞中


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