KUWA

1970~80年代をピークとして日本の観光シーンを切り取りってきた「観光地ペナント」。…

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1970~80年代をピークとして日本の観光シーンを切り取りってきた「観光地ペナント」。その魅力と"あの頃"のニッポンについて書き留めていきたいと思います。ペナント蒐集・研究の先達、北澤靖さん、谷本研さんをリスペクトしてます。不要になったペナント譲り受けます!

マガジン

  • 塗り活

    もともとプラモデル作りが好きなのですが、もっと時短で気軽に楽しめる暇つぶしを探していたときに「作らずに塗装だけならいいかも」と思い始めた、ソフビや消しゴムフィギュアなどの"塗り活"について書いてみます。

  • ワルモノ絵

    愛すべき特撮ワルモノたちの物語を小さなマスの中に描いています。 Pixivで随時公開中。過去作品などはこちらでご覧いただけると嬉しいです。 https://www.pixiv.net/users/8363697

  • サラッとペナント図鑑

    記事形式で紹介するほどじゃないかなーと思うものをシンプルにまとめています。保有ペナントの簡易アーカイブです。

最近の記事

【ワルモノ絵】スイッチー、オン!ワン!ツー!スリー!

やりはじめたらなんだか楽しくなってしまっている「ワルモノ絵」回顧。気分がノっているうちに書いていこうかなと思います。熱しやすく醒めやすい典型的日本人なもので。続いては『人造人間キカイダー』のワルモノたちから印象深いダークロボットたちを回想。 ◉キカイダーを破壊せよ!が至上使命のハカイダー やはりキカイダーのワルモノを語る上で外せないのは彼でしょう。ハカイダー。人間体の時の呼称が"サブロー"となっているように、光明寺博士が無理矢理造らされたキカイダー(ジロー)の弟分にあたる

    • 【一幅のペナント物語#62】「国体」参加も"旅の思い出"だった時代

      最近、国民スポーツ大会の意義について議論が高まっているようです。ニュースでそのことを聞いた時に「それなに?」と思いましたが、いわゆる「国民体育大会(国体)」が今年から名前が変わるのだとか。そして、その持ち回り開催に一部の県知事たちが声をあげたそうです。そういえば手持ちのペナントに国体のやつがあったなー、と思い出したので発掘してきました。 ◉ペナント観察:クリエイティブを感じぬ「創造国体」ペナント 突き刺さる様に鋭角な「24」という金色の数字が飛び出していて、この長崎国体が

      • 【一幅のペナント物語#63】「奥多摩」にある特撮の聖地のペナント発見♪

        このところ特撮好きをnoteで晒している僕ですが、今回のペナントはその特撮とゆかりの深い場所のものになります。もともとガチのペナント蒐集家というわけではなく、別の目的のための研究用に大量箱買いしたのをきっかけに沼ったのですが、このペナントは基本はやらない"一本釣り"で入手したもので、それだけ「欲しい!」と思った一幅です。 ◉ペナント観察:地味な施設がメインビジュアルという不思議 黄色のベースに赤い筆記体で書かれているのは「Okutama(奥多摩)」の文字。その下には同じフ

        • 【ワルモノ絵】黒十字軍に栄光あれ!

          「私の作品紹介」なるハッシュタグの存在を知ったので、数年前からちびちび描いてPixivさんにアップしている特撮ワルモノイラストを、回想かたがたこっちにも記録しています。次は戦隊シリーズの祖となった『秘密戦隊ゴレンジャー』から印象深いエピソードの黒十字軍の仮面怪人たちを回想。 ◉初回から5人もワルモノが現れるという贅沢 『仮面ライダー』に続く新たなヒーロー像を模索して辿り着いた『秘密戦隊ゴレンジャー』。色分けされた男女混成チームで戦うというフォーマットはその後、スーパー戦隊

        【ワルモノ絵】スイッチー、オン!ワン!ツー!スリー!

        • 【一幅のペナント物語#62】「国体」参加も"旅の思い出"だった時代

        • 【一幅のペナント物語#63】「奥多摩」にある特撮の聖地のペナント発見♪

        • 【ワルモノ絵】黒十字軍に栄光あれ!

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        記事

          【一幅のペナント物語#61】「鈴鹿」はニッポンが世界に誇る聖地

          タイミングを逸してしまったけれど、今月5日から3日間の日程で開催されたF1日本GP。その会場になったのは三重県の鈴鹿サーキット。車のレース事情に詳しくない人でも一度は耳にしたことがあると思います。 ◉ペナント観察:華やかで上品さを醸す仕上がり まずはなによりチェッカーフラッグを背景に重なり合うレーシングマシンが目を惹きますね。余分なディティールを配した白・赤・黄の色の重なりも、レースの華やかさを感じさせます。テキスト要素は「INTERNATIONAL RACING COU

          【一幅のペナント物語#61】「鈴鹿」はニッポンが世界に誇る聖地

          【ワルモノ絵】そしてタロウがここにいる

          「私の作品紹介」なるハッシュタグの存在を知ったので、数年前からちびちび描いてPixivさんにアップしている特撮ワルモノイラストを、回想かたがたこっちにも記録しておこうかな、と。まずは初めて描いた『ウルトラマンタロウ』から個人的に印象深いエピソードの怪獣たちを回想。 ◉はじまりのアストロモンス 『ウルトラマンタロウ』第1話「ウルトラの母は太陽のように」に登場するお腹にでっかい花をあしらった宇宙怪獣。昭和特撮が好きでサブスクでいろいろと懐かしがって観ていましたが「なにかの形で

          【ワルモノ絵】そしてタロウがここにいる

          【昭和学:特撮編】ギーゴンの不協和音が令和に響く

          唐突にペナントとは関係のない投稿で失礼します。 実は私、特撮番組、とくに昭和ジェネレーションのヒーロー特撮が大好物なで、サブスクで昔の番組をつまんではニマニマと眺めるひとときが至福という変態です。その特撮への偏愛を綴ろうとnoteを始めたのですが、同好の本気先達さんたちの投稿には叶わないと悟り挫折。そのままnoteも休止していましたが、ペナントに出逢って「これならいいかも」と思い休眠状態だったnoteを再開したのでした。そんな経緯もある中、今回また、突然こういう投稿をしたワ

          【昭和学:特撮編】ギーゴンの不協和音が令和に響く

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          【サラッとペナント図鑑#23~25】あっちこっちから眺める「東尋坊」3種

          【サラッとペナント図鑑#23~25】あっちこっちから眺める「東尋坊」3種

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          【サラッとペナント図鑑#20~22】THE観光地「京都」の最盛期カラフルペナント3種

          【サラッとペナント図鑑#20~22】THE観光地「京都」の最盛期カラフルペナント3種

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          【サラッとペナント図鑑#17~19】THE観光地「京都」の黎明期箔押しペナント3種

          【サラッとペナント図鑑#17~19】THE観光地「京都」の黎明期箔押しペナント3種

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          【一幅のペナント物語#60】昭和30年代の女性が選ぶ観光地③「層雲峡」

          雑誌『旅』の1960年(昭和35年)9月号の特集「女性におくる」で紹介された「女性の好きな旅先24」というラインナップを元に、ペナントを紹介してみたい。 ◉ペナント観察:超個性的なシルエットで手の込んだ一幅 赤い不織布ベースに黒い縁どり、旗竿部分は他にあまり見ない独特な形状にカットされています。右側先端部も"くびれ"が入っており、全体のシルエットが個性的。白いスピンドルがぐるりと円を描くように配されていて、救命浮輪を彷彿とさせるデザインの中に、層雲峡を象徴する柱状節理の断

          【一幅のペナント物語#60】昭和30年代の女性が選ぶ観光地③「層雲峡」

          【一幅のペナント物語#59】日本人にとってのアイドル・アニマル

          新しい年度がはじまり、僕の人生にも少しばかり変化が訪れましたが、noteのほうはこれまで通り継続していきたいと思います。というか4月の間に所有状況をちゃんとリスト化して、夏頃までに展示会をできるように準備を進めたいですね。ということで、今回はニュースに題材をいただいて、こちらのペナントを採り上げたいと思います。あ、そうそう、今日から文章を「です・ます調」で統一です! ◉ペナント観察:ペナント終末期の量産型厚紙印刷タイプ 個人的にはあまりトキメかない、ペナント白亜紀世代の厚

          【一幅のペナント物語#59】日本人にとってのアイドル・アニマル

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          【サラッとペナント図鑑#14~16】いつだって富士山と共にある山中湖のペナント3種

          【サラッとペナント図鑑#14~16】いつだって富士山と共にある山中湖のペナント3種

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          【一幅のペナント物語#58】昭和30年代の女性が選ぶ観光地②「襟裳岬」

          雑誌『旅』の1960年(昭和35年)9月号の特集「女性におくる」で紹介された「女性の好きな旅先24」というラインナップを元に、ペナントを紹介してみたい。 ◉ペナント観察:メルヘンチックに晴れやかなタッチの"最果て" 白い不織布のベースに黒い縁どり、旗竿部分にはリボンと、ペナント黎明期の仕様の一幅。太平洋に向かって伸び行く岩礁の手前に青い灯台とピンクの花が描かれている。灯台は襟裳岬灯台、花はおそらくハマナス。実際の襟裳岬は"風極の地"という別称もあるくらい、毎日のように風速

          【一幅のペナント物語#58】昭和30年代の女性が選ぶ観光地②「襟裳岬」

          【一幅のペナント物語#57】昭和30年代の女性が選ぶ観光地①「阿寒湖」

          雑誌『旅』の1960年(昭和35年)9月号の特集「女性におくる」で紹介された「女性の好きな旅先24」というラインナップを元に、ペナントを紹介してみたい。 ◉ペナント観察:昭和40年代後半の王道スタイル 白い不織布+黄色のリリアン紐のモール、昭和40年代後半のスタンダードなタイプ。ビジュアルのタッチは過去に紹介した「足摺岬」や「法隆寺」「那智の滝」などと同じラインに見える(空の描き方は微妙に違うが)。メインビジュアルは、雄阿寒岳をバックに、まさに弓を射らんとしているアイヌ男

          【一幅のペナント物語#57】昭和30年代の女性が選ぶ観光地①「阿寒湖」

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          【サラッとペナント図鑑#10~13】山口県の誇る全国区スポット「秋芳洞」のペナントヒストリー4種

          【サラッとペナント図鑑#10~13】山口県の誇る全国区スポット「秋芳洞」のペナントヒストリー4種

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