見出し画像

THE SECONDを振り返る

リアタイ視聴ができず、録画しておいた「THE SECOND 2023」を観ました。今回が初となるこの賞レース、非常によかったので、視聴した感想を文章にしたためることにしました。

芸歴16年の漫才師を対象としたこの大会。今回ファイナリストに選出されたのは、金属バット・マシンガンズ・スピードワゴン・三四郎・ギャロップ・テンダラー・超新塾・囲碁将棋の8組。他の強豪を制してきたわけですから、誰が優勝してもおかしくないラインアップですよね。

個人的には、5,6年ラジオを聴いている三四郎に優勝してほしいな、と思っていました。賞レースの決勝に残ること自体はじめてだし、何より三四郎の漫才がテレビで観られることがうれしかった。三四郎のことを応援しつつ、贔屓目になりすぎないよう意識して視聴しました。

結果、全組が面白くて、キラキラに輝いていた。放送中にアンバサダーの松本さんも仰っていましたが、この大会で誰も損していなかった。そんなふうに思いました。それぞれの持ち味が6分間の漫才に存分に発揮されていた。皆さん、かっこよすぎました。

応援していた三四郎の漫才もとても面白かったですが、個人的には決勝戦がいちばんグッときました。もうネタがないという宣言から始まり、即興のアドリブのような掛け合いで笑いを生み出すマシンガンズと、徐々にボルテージを上げていき大きな爆発を起こしたギャロップ。長いキャリアを積んできたからこその戦いは、本当に面白くて、興奮しました。特に優勝したギャロップは、披露した3本の漫才のタイプが違っていて、驚きました。こんなに面白い漫才師でも劇場にたくさん立てない吉本、層が厚すぎるのか、ただ単に意地悪なのか(笑)。

ネタ以外でいいなと思ったのは、漫才中はほとんど漫才師がカメラに抜かれていたこと。本来はこれが当たり前かもしれないですが、他の賞レースではネタ中に審査員や司会の顔が抜かれたりしますよね。でも、テレビの前の視聴者に限らず、現場のお客さんたちもネタ中そんなに他のものを見ないと思うんですよね。ネタというものは楽しい・面白いものであるはずなのに、怖い顔をした審査員が途中で映ると過度な緊張感が生まれてしまいますよね。僕的にはあのようなカメラワークが少々苦手だったので、SECONDはいい意味で気を楽にして観ることができました。

あと、他の大会との差別化がきちんとなされていて、ルールもきちんと定められていた点も非常に良かったと思いました。観客の得点で勝敗が決まること、トーナメントを勝ち上がるために3本の漫才が必要であること、漫才の時間は6分で、それを超えると減点になること。第1回大会にして、「THE SECONDはこういう大会だ」という指針がきちんと示されていて、お笑い芸人への大きなリスペクト、愛を感じました。本当にお笑いが好きな人たちの存在があって、この大会ができたんだな、と。感動しました。

優勝のギャロップのお2人をはじめ、ファイナリストの皆さん、大会に携わったすべての方々、本当にお疲れさまでした!全試合、見応えしかなかった!お笑いにはやっぱり大きな夢があります!来年も大会が開催されますように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?