民法の短文事例演習(各論編)
さて、択一の問題の解き方は一応固めたわけなのですが、まだまだ論文を解いている問題数は少ないので、そろそろ、各科目ごとに、起案する際の思考を分解して、言語化しておくことが必要に思う。予備試験や本試験の問題を解くのは当然として、その後、短い事例問題を起案しておくことが必要であるように思う。個人的には、①アガルートさんの重要問題、②民法210、③えんしゅう本あたりがそれだと思う。
さて、事例の読み方や問題文中に残すメモの作り方は、以前、演習を実施する場合のフローを定型化セヨのとおりで今は進めようと思っています。今回は、アガルートさんの重問の1問目を解いたわけですが、反省点を踏まえた今後の思考は、下記となりました。
短文問題の解き方
①事例を読む
・一読で終わらせる(2m)。
→なぜ一読で書くべき答案をイメージできなかったかが反省材料
②答案構成をする(1m)。
・疑問点も単語で明示しておく
※本番と同じスピードの保持
・構成後、疑問点を文書にする
※問題文の読み方や答案構成することがトレーニング
※加えて、疑問点を明確にすることがトレーニングの意味
③解答をみる。
・引用される条文を確認(0.5m)
・自分が想定したダイアグラウムと整合するか(0.5m)
・解説を読む(2m)。
④解説を読み終えた状態で起案する。
・時間の都合上「5」の倍数のみ(10m)
・とにかく回したいものを回しきることが優先
⑤復習は答案構成(次の日)
・①~④をやる(2m)
・記憶を確認するのは②部分
①起案付きでやる場合は20分、②起案なしでやる場合は10分を目標にしてやることになりそうです。②に記載された僕の採用する答案構成の詳細は、照れ隠しを兼ねて、有料記事に入れてみようと思います。最後に、今回の起案の反省点を記載して、終わりにしようと思います。
<反省点>
・1問に時間かけすぎ(一読で答案構成)
・競落でXの権利が消滅することの論証や条文指摘ができなかった。
・このあたり、民事執行法などの弱さが浮き彫り
・目的の範囲についての学説を覚えていない。
・権利制限説の論集と判断基準の論証とを1つの規範で書いてしまっていいものか。
・事例問題でやったからこそ、規範の意味を知れた。
・特に、民法は規範ありきで判例に触れる機会があまりなかったので書いていて不理解に向き合わされる。
・久しぶりの民法起案のため、僕なりに準備したパターンが出てこなかった
・上記の勉強法では「未知の問題」で動揺することになるため、未知の場合の①答案構成と②論証展開の方法、③時間配分の仕方は検討。
・未知の論点が出て時間が無くなった場合、配点の薄いところは勇気をもって「抗弁の名前」で逃げるなど、2行でダイアグラムに基づく記述ができるよう準備しなくてはならない。
ばいばい。
さて、早速、答案構成ですが、僕は、民法については、要件事実を中心に考えています。そのため、答案構成は、下記の順序と考えています。
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