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失踪準備(だったもの)

「…決めた、俺明日失踪する……!」
ため息と涙でしわくちゃになった布団から顔をあげた私は、背中をさすってくれていた彼女にそう告げた。

──から始まる文章
リズムと言う名の私は失踪しようとしていました。
祖父母の遺産と筆記具だけ持って、遠いどこかで詩を売って野垂れ死ぬ予定でした。

持ち物を挙げてるだけでキリがないですね


妄想するだけで楽しかったです
そんなことを考えてたら少し落ち着きました

しかしそれは躁と鬱が混ざったこの世のどこからも逃げ出したい気持ちが根源で、一晩経った私はすっかり冷静に意気消沈していました。
「こんな詩に価値があるわけない」

失踪することすら出来ない私は働く気もなく、ついに貯金を切り崩してすり切れていく人生に舵をきったのです。

そうして日々が少しずつ溶けてきた今日、こんな私を拾ってくれる方に出会いました。
彼は私をプロデュースしてくれ、マネジメントもしてくれると言います。
彼の本気度に始めは圧倒されましたけど、そうなれば私も応える他ないよなと思いました。

月数回のアルバイトと福祉金、それと遺産を手に、この人生が溶け切るまでに私は私の考えを誰かに知って欲しいと思いました。

前置きが長くなりましたが、
私は眠たい思想家の詩人です。
彼のプロデュースに乗っかって、私も嫌にならない程度に頑張っていこうと思います。
私は私の読みたい文章を書きます。
シンパシーの類を感じた方はどうか応援よろしくお願いいたします。

リズムと言います。これからよろしくお願いします。


後に運命の分岐となる今日の夕日
だらだら話してごめんね、これからよろしく

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