凡人になるときがきた
「普通でいいや」が分かってしまうようになった僕はもう凡人だ。
クラスでレポートをすごくきっちりやる子を見つけた時、
自分より優しくて気が遣える人に人間性の全てを負かされた時、
趣味が被って相手の方が凝ってた時、
自分の得意な分野で才能を目の当たりにしてしまった時、
そんなとき僕の得意は好きに変わる。
言い訳をするために。
「あそこまで本気でやらなくてもいいかな~」
なんて宣って、僕の努力しない理由をひとつ。
努力ですべてまかなえる訳じゃない。
努力も才能の一つだ。
僕には努力する才能がなかったんだ。
でも努力しないことには他の能力もあげられない。
そんな袋小路で僕はついに「別に普通でいいかな」なんて呟く。
幼少期からあれだけ特別になりたかったのにだ。
あれだけ特別になりたかったのにだ。
ごめんな小さい僕。
僕はもう、君みたいに純粋でがむしゃらに何かを追いかける気力がないみたいだ。
ごめんな。
僕はもう特別になれないみたいだ。
それは才能の面でもあるし、気持ちが折れちゃったということもある。
ごめんな
ごめんな
僕は特別になりたかったんだ。
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