見出し画像

Summer Sonic 2019振り返り

ご存知の方も、そうでない方もいるかも知れないですが、ノインでは今年で20周年となるSummerSonic2019にスポンサーとして協賛しました。あんまりリアルイベントへの協賛の振り返りとかはないと思うのでこれもnoteで自分の備忘録も兼ねて振り返っておこうと思います。(実施8月だからかなり時間経っちゃったけど)

そもそもでいくと、創業間もない我々のようなベンチャーがリアルイベントにゴリゴリに協賛でつくなんてイカれてます。サマソニへの協賛は私ではなくCEOの渡部の発案です。大体こういう突拍子もない系のは渡部の発案で、私だったら絶対考えもしません。しかし、こういうのが思いつくのは素直にすげーなと思います。

前例もないし、試算しようにも経験者なんかいないのでどうしていいかわからんという状況だけど「やるぞ!」ということだけが決まっていました。ただ、やるからには成功させなきゃいけないし、参加するメンバーに対してもなんのためにやるのか、というのはちゃんと伝わらないといけないし、であれば目標たてて、振り返れる状況を作らないといけません。トップのやりたいことを事業を見た上でちゃんと実現できる形にするというのが私の仕事でもあります。

なぜ音楽イベントに協賛するのか

シンプルに好きだから以外の理由はないです。今年20周年で3daysだし、一緒にやりたいよねと。まぁ事業も「なんでやってるの?」に対する回答がこれ(=「好き」)発信じゃないとけっこう情熱は持てません。もう少し掘っていくと音楽イベントは女性割合がけっこう高く、年齢層も我々のターゲットと近いため相性自体はいいはずだというのは大きな理由です。

なぜサマソニなのか

音楽イベントとの相性という点で候補はいくつかありました。特にフェスで都市型イベントとの相性が最も良いのではないかという仮説を立てました。我々が協賛するとなると当然メイクという切り口になるので、メイクをした状態で参加するようなイベントでなければなかなか難しいです。幕張メッセという場所はこの都市型というキーワードに最も近かったです。

何をやるか(提供する体験は何か)

協賛というところのアイディアに加えて何をやるかというのは非常に重要です。ここで何をやるかというのも渡部のアイデアでした。私は基本的にはサマソニへの協賛は反対していました。

メイクブースを出す

これを聞いて、初めて私もGOを出してもいいかなと思いました。トイレはフェスに限らずイベントにおいて最も重要と言っても過言ではない設備です。男性の場合、個室に入らずに用を足すことがほとんどで、それでも混みますが、女性のトイレはそれとは比にならない尋常じゃない混み方をします。この混雑のイチ要因にトイレで用を足すのではなく、メイク直しをするという需要があるようです。我々がメイクブースを提供すれば、「トイレの中でメイク直しをする」という需要を取り込み、トイレの渋滞緩和に貢献できる可能性が高いです。このフォーマットがハマれば他のイベントへの協賛も意味のあるものとなりうる。

また、メイクブースはただ単にスペース提供をするだけではなく、「来てよかった」と思ってもらえる空間を作ろうと決めました。


画像1

↑実際のノインのブース

メイク台が20台並んでいます。ここでプロの美容師のヘアセットやノインの元美容部員によるフェスメイクが無料で受けてもらえるという空間にしました。

KPIとして設定するのは何か

では、目標設定をどうするのか?「認知」というような曖昧な目標にはしたくないですが、リアルイベントにおいてCPIやCPAという指標を他媒体と同様の設定としておくのは有限な人員を用いて有限の(少ない)接触数しか持ち得ないという点において適切ではないはずです。(一般にリアルイベントでのCPIやCPAは悪いはず)

我々は今回のサマソニ協賛をプロモーションの一環としてではなく、リアルイベントにおけるメイクブース提供への需要調査と位置づけて協賛を決めました。

やってみてどうだったか

実際、需要調査としては大成功。効果目的のプロモーションとしては微妙な位置づけという感じです。めちゃくちゃ人は来ましたし、喜んでもらえました。我々のようなECという顧客の顔が見えにくいプロダクトだからこそ、リアルの接点で顧客と接することは非常に重要だなと思いました。

画像2

お子さんもたくさん来てくれました。

iOS の画像 (30)

iOS の画像 (34)

よくわからない方々も。。

一方で「ダウンロードを目的とする」という点ではCPIやCPAで見ると微妙でした(まぁこれは予想通り)。では「次はやらないのか?」となると気持ちとしては再度チャレンジしたいです。KPIの設定や運営方法についてはまだ努力すべき点は大いにありますが、社員のモチベーションやなによりリアルの接点で全社がユーザーを見るというのは非常に有意義でした。リアルイベント運営超大変なんだなというのも学びが多かったです。

画像5

超大変だったけどみんな楽しんでました。

画像6

一緒にヘアオイルを共同開発した田宮くんにも無理やり手伝わせました。

まぁそんなこんなで超大変でしたが、楽しくやりました。そんなノインでは楽しくやりたい仲間を大募集中です。

サポートいただいた場合とくに収入とするよりは書籍購入やセミナー参加等してその内容をまとめるなどの方法で還元予定です。