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メロンパンは端っこのサクサクがあるからメロンパン

職業柄、「DX」やら「デジタルマーケティング」などといった言葉を耳にすることが多いし、それ絡みの記事を読むことがあるけど、ずっと疑問に思ってることがあって。

色んなプレイヤーが独自の経済圏を構築していて(代表的なところだと楽天とか)、顧客IDの争奪戦が繰り広げられている。顧客IDを持つことができていれば、顧客の囲い込みができる。
ここでいう、『顧客の“囲い込み”』って、顧客側にメリットってあるんだろうか?
商品を買う時に事前にスマホで色々調べているから、最終的な購入の場がリアルだったとしても、事前の閲覧状況から顧客の関心を把握して無駄のない適切な接客ができ、CVRが上がる、みたいなことが色んなところで言われているけど、それって顧客から見たら嬉しいの?
店頭で「あなたこういう感じの商品見てたでしょ、だからこんな感じのやつ好きなんじゃない?どう?当たってるでしょ?買う?」みたいなことのような気がして、人見知り属性の人間としては、土足でズカズカ踏み入られているような感覚になって、苦手。

そもそも無駄が無いことはいいことかもしれないけど、無さすぎるのはどうなんだろうか。セレンディピティとはちょっと違うかもしれないけど、余分なところがあってもいいじゃない。

デジタル化の進行が向かうべき未来は、無駄が削ぎ落とされることが全てではないと思うし、そういう手垢が感じられる方が、やっぱり好きだなぁと思う。


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