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それ自体を目的にする世界

「目的地がなければ迷うこともない」

漏路(うろじ)より
無漏路(むろじ)へ帰る一休み
雨降らば降れ  風吹かば吹け
        一休宗純

目的にしがみつかず、その時その時の出会いを大切にする。
希望や目的の成就を生きがいにするのではなく、今が目的成就のときであることに開かれて生きる。

              西原祐治


2年半前、ある団体の取り回しの役目を、2年間、数人で背負うことになった。

ま、事務局ということだ。

5月いっぱいでそれも終えたのだが。

その間は、寺の仕事は仕事としてあり、それとは別にあれもしなきゃこれもしなきゃで、充実していたと言えば聞こえはいいが、けっこう日々テンパっていた😅

日々のお坊さんの仕事は当然ある。
それの合間に毎週のように打ち込まれてくるから、最初は適当に行けるっしょ!と舐めてかかったが甘くなかった😅
一個の会議が終わると次の会議。
関連団体の会議が終わると、次の関連団体の会議。
集会に参加したら、来年の集会へ向けての会議が始まる。
セミナーを終えたら、次は学習会。

それが2年間続いた。

で、今はそれが終えたので、わりと暇な感じがしてしまう。
しょっちゅう、都心部へ出歩くことも減ったのと、飲みに出ることも減ったからよけいにそう思うんだろうな。

コロナがあろうがなかろうが、基本、一人で食事に出ることは滅多無いし、酒を飲むこともない、そんな生活をここ10年は続けている。

そうなると、会議でもない限りどこにもいかない。
出不精だし、お家大好きだし、人見知りだし😅

だから、今年の飲酒も、本当は先日(14日)の会議後の飲み会(忘年会)がラストの予定だったけど、それがコロナさんのお陰で流れたので、今月4日に飲んだのがラストになった。
この後も飲む予定はまったくないし。

でもって、来年はまったく決まっていない。
たぶん20日前後に会議があるので、そこで年明け最初の飲酒となるんじゃないかな。
15年前に自分の生活からだと考えられないくらいの品行方正な生活だ。
その頃は、毎日のように午前2時ころまで飲み歩いていたし。

ま、目的がないと酒を飲むこともない。
酒が好きな方からすれば、酒を飲むことが目的なのだろう。
理由を付けて酒を飲むなんて、お酒大好きさんからすれば、けしからん話だろう。
酒は飲むことに意義があるんだ!と叱られそうだ。

そういうことだよな。

なんかのために眠る。
なんかのために食事する。
なんかのために歩く。
なんかのために走る。

ま、結局人間てやつは、なにかするのにやたらと理由付けが欲しいし、目的というゴールが欲しい生きもんだ。

でも、そればっかだとつまらないし、息が詰まるよな。

仕事や勉強が、スムーズに、集中力を高めるために、体力をつけるために、しようがないから寝るし飯を食う。って、それ逆だしね、そもそも。

仕事や勉強や遊びってもんは、基本的生活を良くするためにあるもんだろ?
食って寝て出す。
これが、少しでも整うようにあるもんが、いまや逆転してしまっていることがあるよね。
これって寂しい生活だな、って、気付かされることもある。

バタバタと出歩けた2年間は、そうはいってもやり甲斐てやつも、達成感ってやつもあったので、ありゃあれで非常によろしい時間だった。
それはそれよ。

「ここ」を大事できないと、いくら大偉業を成し遂げたとしても、ゴールしたあとは空虚に襲われるか、次をどうしよう???って恐怖に打ち震えるか、真っ白な灰になって呆けてしまうかしか無い。

地位や名誉や肩書にいつまでもしがみついている人間や過去の業績を後生大事にひけらかす人間は、最終的に今を大事に生きることができなく、閉ざされた寂しさを見せてくれる。

オレもまた、そういう閉ざされた時間を過ごすこともある。

でも、そこから出てこいよ、と、いつも口うるさく「だせぇな」と卑下してくれる声が聞こえるんだよね、いろ〜んな今だけを生きているように見える人に会って、「あぁありてぇ〜なぁ〜」と思わせてくれ人との出会いがさ。

思考はそれ自体が目的なの

前にも載せたドラマ「相棒」に出てきた台詞だ。

食事はそれ自体が目的。

睡眠はそれ自体が目的。

呼吸はそれ自体が目的。

そうありたいけどねぇ・・・😅

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