熱帯夜

あまり大きな顔をしてはいけない。
もともと「私」などというものはないのだから。

すべては関係性であって、実体的な何かがあるわけではない。
だから本来は何もないのだが、関係性で仮に結合しているのが実体というやつだ。
そうであるのに、私たちは「ぼくの」と言って、お互いに争っている。

　　　　　　　武田定光

土地の利権を争うって、考えてみるとおかしな話しで、最初にその場所を「おれのもんだ！」と吠えた奴は、いったい誰から「そうです、その通りです」と言われたのだろう？

日本の、米国の、中国のとやたらと言っているが、その土地を作ったのも、その土地に先住していたのも人間ではない。

なのにそれを奪い合って、主張しあって、争い、戦争までして、相手を叩き殺す。
ほんとバカな所業だ。
でもって、ずっとそう言い続けられてきたのに、未だにそこから抜け出せない。
それどころか、そうあるのが正しいかのようにしている。
バカなことだ！と言われても分からない。

手のつけられないバカなんだな、人間てもんは。

じゃ、おまえはどうなんだ！、と言われたら、「いや、だから、おまえらは、とは言ってないだろ？人間はと言ってんだろ？で、オレは人間だ」と、答えるしかない。

土地どころの問題じゃない。

最終的には「わたし」の心も身体もわたしのものなどでなく、わたしが作り上げたものなど何もないのに、わたしの専有物だと信じて疑わない。
そこから抜け出せない。

せめて、だったら、取り合いして同じ類人猿科の仲間を殺したり、暴力（権力・言葉・同調圧力なんかも含む）で支配するような恥さらしなことはやめるようにしなければ、あまりにバカが馬鹿馬鹿しすぎて、全くもって救いようもなくなる。

え？そういうのも救うんだろ、阿弥陀さんは？てか。

そうなんだよなぁ。
そんなんを救うからこその仏法なんだよなぁ。

納得が全くいっていない自分がいる。

つまり、オレはあいつらよりはマシだ、という欺瞞と傲慢が自分の内にあるということだな。

なんか、いつも行き着くところは、一番どうしようもないのは自分自身だ、てところ。

だから、まだ、こんな性格でも、人と共にいられるのかもしれないな。

そんなことを思う熱帯夜。

いつまで熱帯夜やってんだよ、
もういい加減、夕方からは気温下がってくれよ、頼むし😅

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