石神井公園 2024.04.21

画像1 樹上生活から地上に降りてきた人類の祖先は、天敵の存在に脅えながら、集団で生きることを選択した。 本能として刷り込まれた危機意識は、天敵が存在しなくなったことに同意できない。探し続ける。 求め続ける。 だって敵が見えない状態が怖いのだ。 だからこそ生物学的な天敵を失った人類は、違う共同体に帰属する人の集団を、最も危険な存在としてまずは認識する。 危機意識を発動させる。   こうして人は仮想敵を求める。 いなければ作り出す。 そして安心しようとする。 森達也 著『すべての戦争は自衛から始まる』(講談社文庫)

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