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#東京五輪の中止を求めます

私たちの〈いのち〉を〈いのち〉たらしめているもろもろの因縁が消滅すれば、私の〈いのち〉も残存することができない。
人間の知識では量り知れない無量・無数の因縁によって、ただいまのこの瞬間がありえている。

            小川一乘


今日の言葉は、トーマス・バッハが来日し、東京に4回目の緊急事態宣言が出されることが決まりそうな今、受け入れたくても受け入れられない言葉として刺さってくる。

因縁は、都合ではない。
一切の感傷も入り込む余地がないものだ。

第二次世界大戦も、無数の災害も、この新型コロナ禍も、悲しみや苦しみの感情しか受ける事ができない事象も、全部ひっくるめて、いま・ここ・わたしを作り上げている大事であると受け取れというのが、仏法で説くところの因縁だ。

受け入れることなんぞできないよなぁ、くらいでしか思えていなかったが、さすがにトーマス・バッハと何も考えていないとしか思えない緊急事態宣言の度重なる発令に、こんな不条理を受け入れてたまるか!って気分満載だ。

熱海の災害、島根・鳥取・広島の災害を目前にして、五輪なんぞやっている場合じゃねぇだろ、壮行会でヘラヘラしてんじゃなぇ、って怒りが出ていたが、目前にバッハが来たことで、いよいよこんな腐れた状況をどうにかしようともしない菅義偉に怒りを感じてしまう。

何人かの方が、いま、どうしたらいいかを提案しているが、山口香さんがトーマス・バッハとIOC 並びに五輪実行委員会に向けてとか、野党議員や政治ジャーナリストが菅義偉に対してとか、こうすれば自分や自分がやりたいことが少しでも良くなる的な提言をしているが、一切聞く耳を持つわけもないだろう。

菅義偉には「いま五輪中止を宣言すれば人気回復するぞ」とまで提言する人まででてきている。

ともかくめちゃくちゃだ、日本は。

浮かれているのは、五輪に関係している人間くらいだ。

因縁、受け入れられないなぁ、情けない。
この状況を作り出した要因は自分にもある。
つい最近までは、選挙もさほど政策を読み込むこともなく適当に投票していたし、生活の中でも政治には感心をさほど示すことなく生きていたし、人生そのものが本当に他人事で過ごしてきてしまった。
そうした、わたしやわたしの世代より上の世代の人間たちの、個々の生き方・姿勢が気がついたら現政府のような、その取り巻きで作り上げられている社会的に力がある組織を作ることを容認してしまった一因となっている。
そのクソ社会を作り上げた一員としてある。

て、ことはだ、やはり、わたしにとって、バッハも緊急事態宣言も無縁ではないし、責任があるのだろう、

なんか、やりきれない気分に流されそうな自分がいるのは正直なところだが、せっかくバッハが、小池や菅が、元気だせよとばかりに着火してくれるんだし、当分は疲れて腐れるのはやめておこうと思う。

ともかく、緊急事態宣言を発令する以上、お前らが緊急事態であるという認識をしっかり持って、とっととオリンピック・パラリンピックの中止を宣言しろ。

バッハはじめとするIOC貴族の「お・も・て・な・し」に使う金を、全て被災地をはじめ、明日の生活どころか今日ここの生活に困っている人々に回せ。

因縁を受け入れる以上は、その因縁で出来上がっている矛盾には口を出していこうとおもう。

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