三業(心・口・意)
人が生まれたときには、実に口の中に斧が生じている。
人は悪口を語って、その斧によって自分自身を斬るのである。
かれは口によって悪運をかさね、その悪運のゆえに幸せを受けることができない。
善いことばを口に出せ。悪いことばを口に出すな。 釈 迦
ことばは、発したその瞬間、聞き手のものになる。
聞き手はそのことばをわたしとは違う形で受け止める。
と、同時に、そのことばは自分の耳にも入ってくる。
自聞し自問する。
ことばと行動とこころ(意識)は常につながっている。
妬み、嫉み、差別的なことばを吐けば、行動も意識も差別的なものとなる。
人を害する行動を取れば、意識もことばもより荒れる。
気をつけて直せるものでもない。
気が付くと荒んでいる。
だからこそ気をつけねばならない。
ただでさえ危険なわたしなのだから。
口の中の斧は、他も傷つけるが、己を実はズタボロにしている。
それが事実だ。
だから、罵り合いをしないで済む社会を作らねばならない。
罵り合いにならないようにはなかなか難しい。
つい、ことばが尖る。
そこのところをどこかでわかってはおきたいな、と。
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