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現実

迷いとは、ものごとの真実をほんとうに知らないで、
真実でないものを真実と執着することをいいます。
生きている私たちの現実の姿こそが迷いの存在です。
                  尾畑文正

わたしは、いま目の前にあるもの、見えるもの、聞こえるもの、触れるもの、
それが真実だと思っています。
真実とは、いつでもどこでも誰でも、変わらず、同じであることをいう。
でも、わたしが見たものは、他の人に同じように見えてはいない。
いま見たものは、明日見たら同様には見えない。

わたしが「丸」と伝えたものが、伝えた相手にはわたしにとっての「四角」であることが普通にある。
わたしにとっての真実は、他者にとっては真実ではなく、いまわたしが真実だと思っている事実は、明日には真実ではなくなる。

でもわたしは「わたしの真実」に固執しないわけにはいかない。
その固執したものこそが「わたし」だと固執しているから。

悩ましい。

だから面白い。

迷い、悩み、喜怒哀楽を感じ、もがき苦しめるのが人間の特権だと思う。


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