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YMS 2年間で4回の引っ越しから得たこと

5月に入り、徐々に晴れて暖かい日が増えてきた。それに連れて気持ちも前向きになり、少しずつ断捨離を始めた。数週間後には今の部屋を出て新しいフラットに引っ越す。

イギリスの住宅事情は厳しい。物価高と家賃高騰などで苦しいので、多くの外国人はフラットシェアをしている。

渡英してから約2年、私は4回引っ越しをした。一度も引っ越さない人もいる中で、かなり動き回った方だと思う。色んな人と住んで、色んな家を見てきたし、これからも(望んではいないが)恐らく数年は同じように暮らすのだろうと思う。
そこで、今までのシェア生活をまとめてみた。またその時にやってよかったことも忘れっぽい自分のために書き残しておく。

1. Airbnb

 渡英して最初の2週間は、観光したいし友達もほしいということでホステルに滞在していたのだが、その後家を探すために移ったのがこのAirbnbだった。
 ホストはジャマイカ系イギリス人で、中南米の女性にありがちな、お節介なくらい愛に溢れた人だった。イギリスに来てすぐの不安な時期に支えになってくれたのも彼女だった。
物件はカウンシルハウス(政府が運営する良心的な家賃で借りられる家)の2LDKでキッチンやバスルームは共同。
2週間滞在の予定だったが思ったより部屋が見つからず、1ヶ月滞在を延長した。それも終わろうという時に、友人から「一緒に家を探そう」と連絡をもらい、移り住んだのが次のフラットだった。

2. Flatshare①

 イギリスに来たばかりで家探しのノウハウが無く、連敗中だった私。そこに声をかけてくれたのが先にYMSでイギリスに来ていた友人だった。彼氏の家に住んでいたが別れるから家を探しているとのことで、ほどなくして彼女がSpareRoomで2部屋空いた物件を見つけてくれてそこに決めた。
 オーナーは在英歴15年以上の上海出身の女性で、とても気さくで落ち着いててすてきな女性だった。彼女ほど良いオーナーはいないと思う。すぐに打ち解けて、3人でお好み焼きや鍋パーティを楽しんだ。キッチンがよく陽の当たる広い物件だったので、一緒に食事をすることが多く、フラットの雰囲気がとてもよかった。
 かなり郊外だったが通勤は乗換なしに30分で会社の最寄りに着いたし、オンスイート(部屋にバスルームが付いている)で家賃も良かったので気に入っていた。
 数ヶ月経ち、友人が日本に帰国し、私自身も会社で友達ができ始めた頃に遅くに帰るのが大変だなと思い引っ越しを決めた。

3. Flatshare②

 この物件はMixBで見つけた。広告が上がった瞬間に偶然発見し、その時一緒にいた友人にちょっとごめん!といって立ち止まってメールを送ったのを覚えている。その甲斐あって、その広告に応募した1人目を勝ち取り入居に至った。
 かなり中心部に近く、会社までもバスで行けるし、天気の良い日は小一時間歩いて通勤した。周りに飲食店やちょっとした緑もあってすごく充実していた。
 オーナーは会ったこと無いのだがアフリカ系?のようで、オーナーの娘ともう1人と3LDKでキッチンとバスルームをシェアだった。多くは語らないが、この物件が一番居心地が良くなかった。そう思っていたらリノベーションを理由に私だけ契約が更新されなかったので、次の物件を探すに至った。

そしてこれからはハイストリートに面した2LDKでポーランド人女性とシェアで住む予定だ。
こちらもSpareRoomで見つけたのだが、オンラインで話した後に内覧に行った時に彼女が「何事もバランスだからコミュニケーションを大事にしたい」と言っていて、とても共感した。それ以外にも職場が近いことや興味が似ていたこともあり、後日彼女から「あなたと一緒に住みたいんだけどどう?」と連絡をもらった。

経験上、MixBの方が早く決まる確率は高いが、SpareRoomの方が良い大家さんは多いと思う。
MixBに広告を出す大家さんは日本人だけをターゲットにしているのに対し、SpareRoomは大家が有象無象の中から1人を決めるのでそれなりに時間がかかる(=時間をかけてくれる)。
有象無象の中でも自分のメッセージに返信を読んでもらえて、手応えを感じた点を残しておく。

① 物件の紹介文に書いている大家自身の情報に似た自分の情報を書く
 特に、自分はこんな人だよというのを詳細に書いてくれてるホストはフラットメイトと気が合うことが大切だと思っている。また、直球でこんな人に貸したいと書いている人もいるので、それに自分が当てはまることをさりげなく書く。文章はアピールポイントに絞り簡潔にを心がけた。

② 職業を書く
 当然ホストはちゃんと家賃を払ってくれる人に貸したいだろう。そこで私は金融業界で働いていると明かした。これがどれだけ効いたかは謎だが、どんな収入があるともわからない人よりはアピールできただろう。

③ 礼儀正しく簡潔に書く
 簡易なメッセージとはいえ、文章のマナーは重要だ。以前Airbnbのホストは「初対面なのにHeyですって!」と言っていた。Dear ◯◯, から始めて自己紹介と要件を簡潔に書くことを心がけたい。

また、フラットメイトとして選ばれるかどうかのみならず、要らぬトラブルを防ぐためにもこちらが気が合うかどうかも見極めが重要だ。できるだけ内覧の時にフラットメイトに会い、話し、雰囲気を掴んでおきたい。

日本にフラットシェア/ハウスシェアの文化が無いだけに、最初は慣れるのが大変だ。
いつか自分1人で部屋が借りられる日を夢見て、今の生活を楽しもうと思う。



 



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