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【世界初】難治性脳腫瘍(初発膠芽腫)に対する加速器を使った次世代治療BNCTの医師主導治験を開始 筑波大学/高エネルギー加速器研究機構

筑波大学は、難治性の悪性脳腫瘍である初発膠芽腫に対する新たな治療法の開発に着手しました。この治療法は、加速器を用いたホウ素中性子捕捉療法(BNCT)による医師主導の治験で、世界初の取り組みとして注目を集めています。

膠芽腫は、治療が困難で再発が多く、生存率が極めて低いがんの一つです。通常の手術や放射線・化学療法では効果が限られるため、新たな治療法の模索が求められていました。そこで、筑波大学では加速器を用いて中性子を発生させるBNCTを採用し、膠芽腫に対する治療の可能性を追求しています。

この治験では、つくば型加速器BNCT装置 iBNCT001と、がん細胞に選択的に集まる性質を持つBNCT用ホウ素薬剤の治験薬SPM-011を使用します。加速器を使用することで、従来の原子炉を用いたBNCTよりも治療の効率性や利便性が向上すると期待されています。

脳腫瘍に対する新治療法の開発は、今後の医療の進化に大きな影響を与える可能性があります。現在は第Ⅰ相治験(安全性試験)の段階であり、効果が確認されれば第Ⅱ相治験(治療の有効性試験)へと進む予定です。この研究が成功すれば、将来的には保険適用される治療法として普及することが期待されます。

詳細内容は、高エネルギー加速器研究機構が提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7


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