若松英輔さん「言葉のちから」「かなしみ」とは〜鈴木大拙『無心ということ』/日本経済新聞2023.11.18

 日本経済新聞土曜の若松英輔さんのエッセイ「言葉の力」を毎週楽しみに読んでます。

 11.18は「かなしみ」とは

 42歳の時に奥様を亡くされた若松さんは「かなしみ」とは何か、という問いに向き合うため行ったのが、「書く」という営みだったそうです。

「人は、書くことによって自分が何を考えているのかを認識する。」

「言葉のちから」若松英輔/日本経済新聞2023.11.18

「問いの答え」は元々自分の中に明確な形で存在する。ただ、原石の状態であるため、彫刻製作のごとく「書く」ことは自分の中にある問いの答えを造形化する営みと捉えました。
 そしておそらく「書く」ためには「読む」ことも必要なのだと思います。

 若松さんが「かなしみ」について考え続け「無心」の境地で、完成させた彫刻に相当する言葉が下記です。

「かなしみ」とは自分が何かを愛した証である。

 私自身の課題についても、「瓦を磨いて鏡となす」のごとく、「書く」という営みを続けることが大事だなと感じました。

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