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本の話ー出版のきっかけになった犬のぬいぐるみ

はじめての本がもうすぐ発売ということで

本を作っているときのことなどを書いてみようと思います。

三色の犬が掲載されています。これは修正前の型紙の犬たち

今日は掲載作品の犬についてのお話。

この犬をはじめて作ったのは2014年の4月頃のこと

その当時のインスタには

“媚びてなくて、狙いすぎてないぬいぐるみ”と書いていました。

長方形の布を工作みたいに切って、テープで貼るみたいに縫って

そんなふうにできたのがこの犬です。

昔の画像すぎておぼろげでごめんなさい。

こちらはアメリカのお家で撮った写真。犬たちは日本のイベントへ

そしてこの犬をみた文化出版の方にお声掛けいただいて

今回の本を作ることになりました。

見つけていただけて本当に嬉しい。


この自立しにくいぺたんこの犬を、ちゃんと四つ足で立ったり

お尻を下げて座れるようにした型紙が、今回の本には掲載されています。


粘土で原型を作り、そこから型紙を引いて

(最近は粘土の原型からパターンを作っています。)

何度も何度も修正をしました。

ここが本当に大変で、ちょっと泣いたよね。

嘘です。泣きはしなかったけどハゲそうだった。

こちらはお座り型の型紙を修正中。右が最初のやつかな?かなり変わりました。
忙しすぎてバタバタしているのが画面に現れていますね。


今回の本ははじめての方でも作りやすいというコンセプトだったので

カーブはもっと少なめの方がいいかなとも思ったのですが

誰が縫っても、わたの量が違っても、同じ形になるような型紙にしようと

担当の編集さんとも何度もやりとりして今の形の型紙になったのでした。


正直ファーはとっても縫いにくい生地です。

すぐズレてしまうし。厚みもあるし。

カーブとカーブを合わせるのも難しいです。

いうまでもなく私も大の苦手です。難しいよ。何年経っても。

でもまち針やクリップでしっかりとめて
少しずつ確認しながら縫い進めていけば

はじめてでもきっと最後まで縫えると思います。

この本を手に取ってはじめてぬいぐるみを縫う方には
挫折せずに最後まで縫って欲しい。


コツはちゃんとまち針やクリップで布地同士を止めること。

少しずつ確認しながら縫うこと。

あと、多少のズレは気にしないこと。

ファーは毛足があるので縫い目が見えにくいところがいいところだと思います。

ちょっとズレてもきっと見えないから大丈夫です。


少しずつ縫って完成したときの達成感は何物にも変え難いと思います。

その達成感もぜひ味わって欲しいです。


『手縫いでちくちく どうぶつぬいぐるみ』

尾崎歩美 著

文化出版局

2022年1月18日頃発売

(文化さんのサイトでは1月27日発売になっています。)


Amazonや楽天ブックス、紀伊国屋書店などで予約受付中です。

お近くの書店さんに並ばない時はぜひ注文してくださいね。

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