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活動表明・年齢制限(規制)について

はじめに

こんにちは、漫画家・同人作家の白山凛と申します。

描いているマンガは「お尻ペンペン」という特殊なフェチがメインのジャンルです。
こちらの題材の年齢制限について考えていることを、記事にまとめたいと思います。

▼扱っているテーマ

私が書いている「お尻ペンペン」のテーマには、年長者や教育者から叱られる愛情表現の一つとしての意味が込められています。
当サークルの考えとしては、「可哀想」の一言で作品を判断され、不適切だと一蹴され、非道徳だと決めつけられるのはとても不本意です。

体罰描写に賛否両論あることは理解しています。
不快感を示す人の中には、実際に子供が居るからや、体罰によってトラウマがあるからなど、様々な事情や理由があることと思います。
それは、尊重されるべきだと思います。
しかし、当サークルのページに辿り着いて、目に留まってしまったことは申し訳ありませんが、読者さまはその時点で引き返して『見ない』という選択ができるはずです。

世の中には、「お尻ペンペンされたい、愛情を感じたい」と思っている人がいます。
もし、自分の子供や、友人や、恋人や、大切な人がそういう気持ちを持っている人間だったらどうしますか?
真っ向から否定したり、そんな性質はおかしいと指をさせないはずです。
あなたがこのフェチの当事者になる可能性があるかも知れないんです。
それをよく考えてほしいと思っています。

▼自主規制について

作品単体の取り扱っているテーマにしても、そこまで強く規制をかけなければならない内容だとは思いません。
過激な性的描写も、残虐すぎる暴力描写も出てきません。
道具を使って体罰している描写や、性器が見えている(修正はしています)マンガについては自主規制でR18にしていますが、公共に強すぎる刺激を与えるほど衝撃的な描写だとも思っていません。

※可哀想なキャラクターも、過激な性的描写も、残虐すぎる暴力描写も、映画・漫画・小説たくさんありますし、私自身好きな作品もありますし、これもまた表現の自由だと思っています。規制は倫理に沿うべきとも思いますが、そういう作品が生まれてくることもまた尊重するべきだと思います。

出版業界において、全年齢とR18の線引をどこでしているのか調べましたところ、以下のことが書いてあるページを見つけましたので引用します。
こちらは、同人誌即売会を主催する企業さまが公開しているページで、実際に行われているイベントで基準となっている考えかたです。

▼>本当にR18作品ですか?

>昨今、過剰な同人誌のR18化が散見されます。原則、発行主であるサークルさんの意思を尊重するものですが、本来18歳未満の参加者も閲覧できる同人誌が制限されている状況は好ましいものではありません。
>本当に【性行為や暴力などの激しい直接描写】を含んでいるのかよく吟味してください。少なくとも、さらりとした簡易描写や抽象表現 においてはよっぽど18歳未満に悪影響をあたえる作品でないかぎり、R18とする条例上の必然はありません。(東京都はページ数ではなく、全体としての判断|包括指定の大阪府などは全体ページの1割以上の描写でR18となります)
>ただし、どこまでの表現が該当するのかは事細かに明示されているわけではありません。
>例えば、商業出版社と東京都で解釈が異なると、東京都側は「不健全図書指定」を行いますが、あくまで自主規制を促すものであり、その解釈の違いにおいて罪に問われるような性質のものではありません。
>同人誌も基本は同様です。
>大切なのはご自身の作品への考え方を明確にしておく事です。

https://www.akaboo.jp/guide/item/p0005.html

R18について考えよう

たいにぃプラネットとしても、上記の考えかたに賛同しています。
個人個人のレーティングは尊重されるべきで、当サークルが定めているレーティングも各場所に沿った規定で定めています。

▼法律・条例

まず、法律を少し調べましたところ、レーティング(自主規制・年齢制限)に関して該当するものはありませんでした。
一つだけ当てはまると思われるものが、各自治体が定めている青少年保護育成条例です。

参考:R18って?
>R18は、各都道府県が定める青少年健全育成条例に基づいて行っている法令遵守を求める行為や表示です。
>主に性表現を中心に自主規制を強く求められていますが、作品に性行為、暴力、自殺、犯罪等が含まれているからといって、安易に全てをR18対象にしなくてはいけないという訳でもありません。

>あくまで作品全体の表現内容によって判断する必要があり、条例により、まずはその内容・テーマの表現者たる発行主(サークル)の自主規制が求められています。
>また、都道府県が青少年健全育成条例に基づいて指定する「不健全指定図書」を参考に判断すると、性表現を中心に下記の項目が作品の【主たる内容・テーマ】とされ【直接的描写を多く含む】場合、マンガ・小説等、表現方法を問わずR18と判断される可能性があるようです。 内容を吟味する際の参考にしてください。

*性行為【特に、激しい直接描写・児童売買春・性風俗・近親相姦・強姦 等を含む場合】
*残虐な暴力【特に、死体損壊・リンチ・虐待 等を含む場合】
*自殺・薬物【特に、自殺・麻薬乱用に誘導する表現 等を含む場合】

>その他、都道府県の指定動向は、青少年をあずかる地域や保護者、教師等が強い動揺を覚えやすく、かつ一般書籍として流通している作品に対して注視していると思われます。(2022年4月末時点)

https://www.akaboo.jp/guide/item/p0005.html

R18について考えよう

規制やレーティングの定めについても、国によって、都道府県によって、そしてサイトによってetc…考え方が異なっています。
Twitter(海外法人)の利用規約と、Pixiv(国内法人)の利用規約は明らかに異なっており、載せられるイラストの範囲も変わってきます。※2023.3.28 Pixiv規制について記事後半に追記あり
昨今のインターネット事情ではよく見られる傾向であり、これを知らないままに各SNSを利用していると、突然原因も理解しないまま凍結されてしまうおそれがあります。
当サークルが利用させていただいているプラットフォームには国内外の法人が入り混じっており、場所に応じて、規制や修正を合わせる必要があります。

▼海外サイトの規制

日本の法律は上記でご紹介しました通り、表現の自由がある程度認められておりますが、海外サイトでの規制は厳しいです。
・Twitter
・Patreon
・Pixiv関連サービス FANBOX&BOOTH(海外法人による規制介入の噂です)※追記あり
での望月先生シリーズや、めがねちゃんのはじめてシリーズなどのロリショタコンテンツ掲載が難しいものとなりました。
Twitter本社はサンフランシスコにあり、規約も国外の法律や規範にそって作成されているため、創作物に対する認識が国内と大きな差があります。

2022年1月に、海外法人の月額有料ファンクラブ会員さまの嫌がらせによりTwitter社への通報があり、Twitterのメインアカウントが凍結されました。

▼Twitterポリシー

Twitterには児童の性的搾取に関するポリシーが定められており、以下の項目が当サークルの活動に該当していると判断される可能性が非常に高いです。

>児童の性的搾取を描写または助長するコンテンツには以下が挙げられますが、これらに限定されません。

  • 性的に露骨な、または性的な暗示を含む行為をする児童の視覚的な描写

  • 性的に露骨な状況または性的に露骨な行為をする児童のイラスト、コンピューターなどで作成した写実的な描写

https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/sexual-exploitation-policy

児童の性的搾取に関するポリシー

Twitterには上記項目に該当するであろうと思われる作品が数多く投稿されていますが、これらはたまたま通報されていない、運の良い状態といえます。

そう判断したのは、Twitter通報の原因ともなった海外月額有料ファンクラブサイトである『Patreon』での停止処分です。
Patreon(パトレオン)は、2021年2月に開設してから約1年間定期更新を続けました。
記事の公開が全て停止されたあとPatreon運営から、児童の性的搾取に関するコンテンツが掲載されているので全て削除しなさいと通達が来ました。
そこで、「どの記事が該当するのか教えてください。例えばエルフで実年齢は100歳だけれども小さく見えるキャラクターもいます。そのような場合はどこで判断すればよいのですか?」と返答しました。
Patreon運営からの回答は「判断基準は教えられない。児童のように見えるイラストは全て規約違反なので消してください」でした。
こちらでは、どのイラストが規約違反に該当するか判断できず、結局記事は全て消した上で停止処分の解除に至りました。

以上のことから、Twitter社のポリシーにもPatreonと同じような条項が見受けられるため、『子供へのおしおき=お尻ペンペン』というテーマがメインの作品が理由で、いつなんどきアカウントが削除されてもおかしくないという判断に至りました。

実際に、ロリ系統の作家さんが何度も凍結している事例もあります。
これが日本国内だけの話であれば、数万フォロワー以上となって発信力がついてからの問題となる場合が多いですし、二次元キャラクターの年齢で問題となることはほとんどありません。
上記引用にもある通り、不健全図書指定(有害図書)になるくらいなものです。

当サークルの場合は、英語翻訳をして英語圏のお客さまがおり、そして逆恨みされてしまった、というのが最大の失敗でした。
それがなければ、Twitter凍結には至らなかったと思います。
英語ネイティブの方が、自国に籍を置く法人に、母国語で通報しますと、こちらとしては対抗するのがかなり難しいです。
悪意に正当に戦うのはできないし、いつでも負けます。
負けて良いと思ってはいるんですが、勘違いされたままでも困るので、ここで事情を話しておくことにしました。

皆さまにスパンキングコンテンツを少しでも楽しんでいただくために、凍結前までは画像の切り抜きをアップしてきましたが、それも難しくなりました原因が、以上でございます。

正直、英翻訳に手を出さなければ…、英語翻訳を辞めようか…という話もサークル内で出ました。
それでも英翻訳を辞めない理由は、やはり海外のお客さまから感動の声が届き、応援の声が届いていることが嬉しいからです。
正直、英語翻訳版の売上は少ないです。値段も少し上げないといけません。
それでも喜んでくださる海外ファンのために、どう手を尽くしても発表ができなくならない限りは続けていくつもりです。
中国語翻訳版、そして韓国語翻訳版までも視野には入れてはいます。
ただ、これ以上問題が起きて活動停止になってしまうことを避けるため、現在は発表に踏み切ることが出来ていません。

▼Pixivの規制(2023.03.28追記)

あまりにも無法地帯と化してしまった、イラスト投稿サイトであるPixivにも規制の影響が出てきました。
昨今のAI技術の進化は目をみはるものがあり、写真と見紛うほどの写実的な幼いと思われる人物のきわどい作品が乱立投稿されている現状から、さすがに「なんでもあり」というわけにもいかなくなったのでしょう。
当サークルが運営しているFANBOXの記事も、運営によっていくつか記事が非公開化されました。
運営側の規制基準が不明確である以上、こちらも修正対応の施しようがありません。なので、再公開することを控えることとしています。
今後の活動として、先述した望月先生シリーズや、めがねちゃんのはじめてシリーズなどはFantiaとCien、そして英語翻訳版をGumroadへ投稿し、その週のFANBOXへの投稿はお休みさせていただくことにいたしました。
今までは全ての記事を閲覧できるというメリットを支援者様に提供し続けてこれましたが、以上の事情によりFANBOXではそれが不可能となりました。
そのため当サークルの支援者様には、他サイトのファンクラブへの加入を推奨しておきます。

▼加入を推奨するサブスク有料ファンクラブ

●毎週土曜日に新しいイラストを投稿しています。日本語記事・セリフ

●English Translated Page for subscriber

▼今後について

Twitterで皆さまにイラストをお見せるすることが難しくなってしまいましたが、新しい発表の場として、リアルなイベントに出向いて同人誌を発表していこうと思っています。
2022年12月31日に行われた冬コミに参加し、足を運んで下さった読者さまと直接交流することができました。とても楽しかったです!
今後も参加を続けていく予定ですので、よろしくお願いいたします。

現在は商業連載を抱えているため、ペースが落ちていますが、同人誌を発行する気持ちは全く落ちていませんので、ぜひ皆さま、新刊を楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。

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ここまでお読みくださりありがとうございました!

たいにぃプラネット代表 白山凛

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