見出し画像

積読を語る(2023)

見て見ぬふりをし続けた本棚の散らかりを数ヶ月ぶりに整理したら、積読たちとこんにちはしてしまった。

私は積読をためることが嫌いではない。特にストレスにも感じない。けれど、あらためて眺めると我ながら魅力的なラインナップの本たちなので、「どうして読めないのかしら」と気になってしまった。

というわけで今日は、積読のラインナップを見て、読めない言い訳をつらつらと並べるだけの投稿です。


積読たち

いちいち棚を見に行くのは面倒なので写真に撮ってみた(今どき!)。右下から上に。


1.エドガー・アラン・ポオ『ポオ小説全集2』

ミステリーにハマった時に全集4冊をまとめてメルカリで購入し、最後に残ったのが2。読んだ順は3→4→1かな?(全てnoteに感想文を書いている)。字が小さいので読むのに気合いがいる。だから、非常に読みたいという気持ちになるのを待っている。

2.シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵』

父が生きていた頃、「何かおすすめの本はないか」と聞いたらこれを送ってくれた。その時の手紙に「難しくて小生もよくわからない」と書かれていたので、父が理解できないものを自分が理解できるとは思えず、興味は持ちつつも手を出せずにいる。

3.カフカ『カフカ寓話集』

シモーヌ・ヴェイユと一緒に送ってくれた。なんとなくまだ読む気がしない。と言いながらもう3年ほど経つ。

4.アガサ・クリスティ『カーテン』

ポアロシリーズを読み漁っていた頃に古本で買った。シリーズ最後の一冊。だから「ポアロに無茶苦茶愛着がわいたら読むといい」と言われて、自分にその資格があるかを疑い続けて今に至る。

5.ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄(上下)』

父の死後、書斎にあったのを拾ってきた。途中まで読んで放置してしまっている。内容に興味はあるのだが、社会科は苦手分野なので、踏ん張りがきかず脱落。

6.ヘッセ『車輪の下』

新潮文庫のプレミアムカバーに惹かれて買ったはいいが、昔読んだし、「どうしても読みたい」という気持ちになかなかなれずにいる。

7.遠藤周作『留学』

あまり本を読まない夫が、なぜか(と言ったら失礼だが)持っていた本。遠藤周作が好きだがこれは読んだことがなかったので、積読に入れさせてもらった。暗そうなので、自分の波長が合うタイミングを待っている。

8.芥川龍之介『羅生門・鼻』

里帰り出産中に、地元のブックオフで100円で売られており、なんとなく買った。新潮文庫プレミアムカバーに惹かれた(またか)。なんとなく読む気が起きずにいる。名作系の2読目以降はこのパターンが多い。

9.武者小路実篤『人生論・愛について』

これも芥川龍之介と同時に買った。出産直前に少し読んだが、ちょっとフワフワした内容であまり頭に入ってこず、脱落。

10.エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』

これはまだ積んで数日。一番下にいるのは地殻変動が起きたから。母親に頼まれてエーリッヒ・フロムの本を買い、それがきっかけでAmazonのオススメに出てくるようになり、気になって購入した。

余談だけれど、読書家の母親(一人暮らし)は最近、私にあらゆる本の注文を頼むようになった。母からLINEで依頼を受け、私がAmazonでポチる。そんな母の趣味は私とはかなり異なっている。まず小説をほとんど読まない。社会派な彼女は、歴史や政治、詩集、闘病に関するエッセーなどを雑多に読む。

11.G.ポリア『いかにして問題をとくか』

これも積んで数日。内容を詳しくは知らないのだが、Amazonのオススメに出てきて面白そうだったので買っちゃった。今一番読みたい本。

12.ジョン・ル・カレ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』

「スパイものを一冊は読まなければ」という気分になった頃に買い、ちょっと読んだが、物語に入り込む前にやめてしまった。面白そうではある。この手の小説は気分がのらないとなかなか読めないが、読むと面白いものである。

13.ショーペンハウアー『読書について』

最近さんざんネタにしている一冊(「読書を始める夫へ」「読書を始めた夫、その後」)。結局、私の積読に仲間入り。

14.ベルクソン『笑い』

タイトルの通り「笑い」に関する哲学。途中まで読み、かなり面白い部分もあったのだが、だんだん難しくなって中断してしまった。岩波文庫の古いものは文字が小さく、読むのに気合いが要る。最近老眼が始まっている気がする。光文社古典新訳文庫を買えばよかったかな。

15.カズオ・イシグロ『日の名残り』

『わたしを離さないで』は大好きで2、3回読んだが、他のイシグロ作品は読んだことがなかったので、古本屋で見つけた際に買った。正直、あらすじにあまり惹かれない。でも「面白い」とよく聞くので、その気になったら読みたい。

16.ブルース・チャトウィン『パタゴニア』

これは三分の一くらい読んで脱落している。表紙がオシャレで面白そう!とワクワクして読んだのだが、私はハマれないタイプの文章で、なかなか頭に入ってこない。タイトルの通りパタゴニアを旅する話。ハマる人にはハマるであろう、少し乾いた紀行文。

17.青木淳『原っぱと遊園地』

建築の本。これは今読んでいる。昔読んだ気がするが読んでない気もするので、買ってみた。

18.三島由紀夫『金閣寺』

新潮文庫のプレミアムカバー以下略。これも今読んでいる。寝る前に少しずつ読む。10年前に読んだが内容はあまり覚えておらず、新鮮な気持ちで読んでいる。寝転がって読むには文庫本がちょうどいい。

余談だけれど、本のカバーは剥がして読む派。カバーがずれたり破れたりするのが気になるので。


他にAmazonのカートに入っている本やお気に入りに入れている本を含めると、読みたい本はすごくたくさんある。明らかに読むスピードが追いついていない。

とりあえず、この半分ぐらいは今年中に読めるといいな、と思っている(その分また積まれそうだけれど)。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?