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子育てにまつわるお金の話

これは自分にとっての覚え書きに近く、文章としては全然整っていないのですが、いち経験談としてどなたか(主にこれから子育てをするかもしれない人)のお役に立てたら嬉しいです。




出産前に心配だったのはやはり「お金」だった。

実際に今、一歳半の子どもを育てている我が家の家計はどうなっているか。これまで何にお金がかかったか、これからどうお金を使っていくつもりか……等々。今書き記しておき、数年後や十数年後にまた答え合わせができたらいいなと思う。

大きく分けて「学費」「生活費」そして「家計」の三点に絞って書いてみる。


子どもの学費

妊娠・出産にかかる費用も大事なのだが、それ以上に世間の関心ごとは「学費」ではないだろうか。

我が家では、子どもが高校を卒業する頃までに900万円を用意したいと考えている。900万円という数字に明確な根拠があるわけではなく、見聞きした情報をもとに、ざっくりと「中学受験に200万円、私立中高で200万円、大学で500万円」程度で考えている。細かく計算しようと試みたこともあるが、詳細なシミュレーションは不可能だと感じ、とりあえずネットの情報から目安を決めた。
(※もし「違うよ!」というポイントがあったらぜひ教えてください!)

私たち夫婦は中学受験を経験していないし、高校まで公立だった。私立を推奨するつもりは全くなく、むしろ公立が望ましいと考えている。しかし、子どもの時代(と住む場所)では我々と状況が違うかもしれない。お金を理由に学ぶ環境を諦めてしまうのは残念だから、一応中学受験も計算に入れている。

費用を用意するための方法は以下の通り。

  • 児童手当をすべて貯金→現金200万円強
    ※なお、児童手当の所得制限は撤廃される予定。期間も中学卒業→高校卒業までに延長される見通し。

  • (つみたて)NISAを月3万円、年利3%で運用→15年間で700万円弱

児童手当は何もせずに自動的にもらえるから、家計の負担は毎月3万円。これを単純に貯金すると15年間で540万円となるが、そこに運用益がプラスで140万円。──あくまで計算上の話であり上下する可能性はあるが、だからこそ低リスクの投資信託を選び、比較的目標値とブレないようにしている。15年に設定しているのも多少のリスク回避だ。

学資保険は最初から全く検討していない。今はNISAがあるので投資一択というのが個人的な考え。ちなみに学費には夫のつみたてNISA枠を使っており、新NISAでも継続する予定である。

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毎月3万円の投資は、今のところなんとかやれている。ただ、もう一人増えたら厳しいなというのが正直なところで、子どもを増やす決断ができない。

昔は、子どもを一人産むためにこんな厳密な計算が必要だと思っていなかった。いや、すべての人に必要なわけではないし、していない人も多いだろう。私たちは家計にあまり余裕がないのと、家計を管理している私の性格も手伝って、こうなっている。計算して先取りするほうが気持ちに余裕ができるタイプなのだ。また別の言い方をすれば、先取りしないとあるだけ全部使ってしまうタイプなのだ(笑えない)。

(とはいえ、生まれたら生まれたでまた計算し直して、なんとか軌道修正できそうな予感もある。)


子どもの生活費

保育園、食費、おむつなど日用品、光熱費、洋服、絵本。子ども(乳幼児)を育てるにあたって生活費がどれくらいかというと、月によって違うが少なくとも毎月5万円くらいは増えている感じがする。※細かい計算はしていない。

それはあくまで毎月の生活費であって、特別な支出(ベビーカーなどのベビーグッズ、大きなおもちゃ、旅行、イベントなど)は別途かかる。0歳代はかなりかかったが、東京都の「赤ちゃんファースト」という制度で10万円分の商品券をもらえたり、親から出産祝いをもらえたりで、意外とまかなえた。

先ほど書いたように、我が家では児童手当をすべて学費の貯金にまわしており、生活費には充てられない。だから上記の金額が毎月の支出においてまるまる増えていることになる。二人暮らし時代は浪費していたお金を子どもにまわしている状態だ。やりくりは厳しいけれど、子どもが可愛いので、一つ趣味が増えたような感じであまり苦痛ではない。

中学生から支出がぐっと増えるようなので、それまでにはもう少し収入を上げたいな……。

先ほどの学費(投資分)と合わせて最低でも毎月8万円の支出が、子どもを産んだ途端に増えたことになる(正確には保育園に通うようになってから)。なんとなくバタバタしていて気づいてなかったのと、偶然?夫の収入が増えて助かっているのだけれど、冷静に考えると大きなインパクトだ。

・・・

ちなみに生活費関連は、仮に子どもが二人になっても倍にはならない。特にベビーグッズはそのまま使い回せる。正直、二人以上産んだほうが絶対に得だと感じている。

結局、学費さえなんとかなれば二人以上子どもが欲しい。また、そのほうが……なんていうか、エコだと思う。一人っ子も楽しそうだけれど、親目線では「せっかく買ったのに数ヶ月で使えなくなった」ものが大量に発生して、もったいないなぁ。とは常々考えている。だから全て処分できずに取ってある。


家計の考え方

私は計算がかなり好きだし得意でもあるので、独自に家計を組み立てている。同時に、色々と情報収集もしている。その中でも最近かなりツボな考え方に出会えて「これは有益だ」と感じたので、最後にご紹介したい。

この動画、37分とけっこう長いけれどすごく良かった。特に、前半から出てくる「生活レベル一覧表」に基づいた家計の考え方。これを、同じ人が提唱しているQGS(クオーター・グリッド・システム)と組み合わせれば、家計の組み立てや人生のシミュレーションが格段に楽になる。

結局、年収ベースで考えてもよくわからないのだ。手取りがいくらだと足りないのか、いくらだと余裕なのか。今の生活はどのレベルで、どこを目指しているのか。人数によって家計はどう変わるのか、どう変えるべきか──それらが明確になると、数字上の年収で他人と競うような考え方をしなくてもよくなる(……気がする)。

我が家でも早速この表を見ながら色々とシミュレーションして、現実的に必要な手取り収入を見通すことができた。

で、また計算している。
(計算が好きすぎて一度興味が湧くと永遠に計算している。)

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ちなみに我が家では、私が大小問わずすべての金銭管理をしており、夫は全く口出しをしない(させない?)。夫は数学が苦手だし、細かい作業が好きではないし、情報収集もあまり得意ではない。

ある時、夫にもう少し家計のことをやってほしくて、住宅ローンや生命保険のような大きな話は夫が担当するべきではないか?と持ちかけた。が、だめだった。私の興味がどうしたって夫のそれに勝ってしまうからだ。

もう、好きな人がやればいいや、と思うようになった。何ごとも適材適所。男だから、女だから、などとステレオタイプにとらわれず、私が死ぬまでお金を管理してみせよう!と決意した。

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