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発信力強化に向けて、歩む道

<この記事について>
”発信力強化に向けて、歩む道”
団体設立から6周年、委託事業の企画・運営や主催事業の展開を重視し、情報発信にはアンバランスとなっていました。

しかし、団体が情報発信に積極的に取り組むことは、団体の実態をPRでき、活動者・参加者・支援者ともにひとつの判断材料としても有効になると考えています。

今回はこれまでの経緯と現状、今後の構想(少しだけ)を紹介しております。長い文章ですが、

「この団体はこういう道筋を歩んできたんだ」
「私にできることあるかな」と
何かの参考にしていただけると幸いです。
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こんばんは、ティンカーベルです。

私たちは、10代・20代が活躍する団体で、その活動対象も子どもたちや若い世代を対象としているのですが、昨年までなかなか手が及ばなかった範囲があります。

それが「SNSの運用」を含めた広報体制です。

若者が活躍する若者を対象とした活動ですが、SNSに弱かった当時。
これまで、SNSを積極的に活用してこなかった背景には、
・組織運営に邁進して、対外的なPRにまで余裕がなかった。
・ポータルサイトを介した活動者・対象者の募集で成果がでていた。

などの理由があります。

モチベーション次第の組織運営

ボランティアグループからスタートした団体では、一般的にも一人一人の熱意やモチベーション次第でその運営がうまくいくかどうかが決まると言っても過言ではなく、労働契約に基づいて賃金が対価となり事業運営がなされる企業と比べると、その運営は一筋縄ではいかないところがあります。そのため、しっかりと運営体制を固めることを当初から、最重要課題としておりました。

振り返ると、1年目は、組織の形づくりと同時に初年度から委託を受けた活動展開をしながら、自主企画も運営。2年目は主催事業を実施し、その収益で団体運営を順調に安定させていました。

全員が、本業や学業の合間に取り組んでいる活動でしたので、目の前の活動に精一杯で、SNSを始めとした積極的な情報発信・活用に割ける時間・余力がなかったことも実情でした。

ニッチな分野は省エネで

そもそも、当時、イベント開催に関しても、活動者・集客ともに、スタート期から活用しているポータルサイトで十分な成果が表れていました。SNSでの発信を後回しにしても、十分に運営が成り立つ状況でした。

一方、SNS自体は全く活用していなかったのではなく、Facebookでは断片的ながら発信をしていて、メインのポータルサイトを基盤に、その二次情報を発信しながら保護者の方との接点づくりに取り組んできました。

しかし、コロナ禍に入り、これまで築いてきた体制が一変。自主事業も中止を余儀なくされ、活動資金の調達も安定しなくなり、活動機会も減るなど、大きなダメージが蓄積していきました。今年、6周年を迎えた当会ですが、当時コロナ禍ではほとんど活動展開ができなかったこともあり、実際の活動期間は4年に満たないところがあります。

コロナ禍となる直前に開催した自主事業(2020年1月)

対外的な情報発信の乏しさは、孤立にもつながってしまう

コロナ禍にめどをつけて、社会活動が本格的に再開されることなった去年春に、当会でも3年ぶりに対面を伴う自主事業を企画。しかし、実施の際には十二分に感染対策を考慮したことから、これまでよりもコスト(経費)がかかっていまい、参加費を上回る出費から赤字となっていました。

その赤字をどう克服して、財政の正常健全化を図るのか。そもそも赤字は、コロナ禍での停滞期から続いていたため、活動を続ける体力面でも、何かしらの手を打つ必要がありました。

しかし、対外的な情報発信が限定的だった当会では、対象となる子ども・若者からの賛同は多くあっても、それはコミュニティの中での話でありました。例えば経済的支援(寄付など)を募るにしても、子ども・若者に限らない層に願い出ることが重要ですが、その発信部分が疎かとなってしまっており、発信先が限られる状況でした。

つまり、活動の継続や更に発展させるためのツールの整備ができていなく、再構築が必要と考えました。

適切な情報発信は、活動の安定化には不可欠であり、これまでのツールでは、課題の解決策も限られ、孤立してしまう可能性があります。つまり、解決策の模索そのものがクローズド、すなわち組織内でぐるぐる回ることとなってしまい、また現状を表す方法も限定されてしまいます。

事業の発展、私たちが取り組む子ども・若者の課題の提起、社会的信用度(見える化)など、その情報発信が促す効果は大きいものです。

例えば、定期的に何かしらの情報発信、具体的にはイベントの情報や活動の様子を伝えていくことで、「この団体はちゃんと活動を継続しているんだ」との安心感を促すアピールにもなると考えました。また、自主事業化による収益の安定に結びつく集客にも、多様な方法を持つことが、より成功に繋がります。

そこで、コロナ禍以降の組織体制の再構築と合わせて、今年の目標はその情報戦略の強化と定めました。

3年ぶりに教育プログラムを展開。事業の安定化には情報戦略が大事と実感。

少しずつでも着実な発信を目指して

現在、当会では次のSNS運営・情報発信を行っています。
・ホームページのリニューアル(ワードプレスを使い、システム構築)
・インスタグラムの活用(個人・団体との交流でも有効なツールとして)
・Facebookの運用(対外的な情報発信に繋がる運用)

そして、それぞれの担当が決まったことから、より広範囲な情報発信として、
・東京ボランティア・市民活動センターの「ボラ市民ウェブ」への投稿
・いこーよへのイベント情報の投稿
・noteでの記事掲載

など、すそ野を広げました。

結果、それぞれのツールで、団体間交流が実現したり、集客に繋がるなど、その発信が成果を表すことも増えてきました。

もちろん、すぐに成果が出ないこともあります。
・X(旧Twitter)
・LINE公式アカウント

など、その運用が手探りなこともあったり、まだまだ強化は途上です。しかし、上記の通り、定期的な投稿は、団体の活動の実態を示し、それは社会的信用力にも繋がります。ゆっくりペースなツール浸透でも、途絶えずに投稿していくことが大事だと考えています。

記念マークを運営さんに作っていただきました。

「情報誌」が導く可能性
上記の通り、今年は「情報戦略」に尽力することが一つの目標ですが、私たちの団体にとって、最も大きいことは事業の柱としても目指している

「子ども・若者の課題解決がもっと身近になる情報誌」の発行です。

定期刊行物として、書店や図書館、Amazonなどでも取り扱っていただけるよう、コードを発行した正規のものとなるこの情報誌は、

様々な社会的課題に直面する子ども・若者の皆さんにヒントになるような情報発信(提供)と、地域・社会への課題提起を目的としていますが、当会の情報戦略上でも大きな意義があると考え、組織運営の課題解決にも寄与するものと捉えています。

当会独自に調べた範囲では子ども・若者を主な読者と想定した「子ども・若者の課題解決」に特化した情報誌(紙媒体として)は、極めて珍しい、または初刊行であり、発行決定の案内開始時から、子ども・若者の皆さんのみならず、行政職員の方や議員さん、他団体さんからの問い合わせも相次ぐなど、早速その注目度の高さに自信を持っています。

そして、団体内の構想として、この情報誌の発行と合わせて、「YouTubeライブ」「インスタライブ」機能を活用したディスカッション企画(番組)を実施。また、SNSの投稿を派生させて、”課題を考えるプラットフォーム”としたいと考えております。

情報誌との連動企画において、情報戦略上もその発展的活用を見込んでいます。読者の皆様が、課題解決へと結びつくヒントを見つけた後は、実際に考えたり何かアクションを起こすことができれば、この情報誌の導く可能性は大変大きなものになると想像し、融合企画を構想しています。

50を超える表紙案と、タイトル案から候補選定中。

新しいSNS・古参の情報掲示板などにも広く注力。

インスタグラムやX(旧Twitter)、ブログなどは、多くの人が活用しておりますが、情報誌の発信と合わせて、TikTokへの進出や、一方でユーザー獲得中の新興SNS「Bluesky」「Threads」活用に向けて準備を進めています。

一方、団体メンバーやボランティアさん個人のブランドマーケティング、体験談などの発信も視野に入れています。これは、「活動の経験」を活かすことが、それぞれ一人一人の人生にも何かしらプラスに動くことを理想としていたり、「個人」としてのつながりも、広くは活動にも生かせるよう、LinkedInの活用も目指しています。

また、Yahoo!知恵袋など既存のプラットフォームを活用した、アドバイス提供などもできると、社会貢献度も高くなるかなと考えています。

より有益・効果的な情報発信は、そのものが誰かの何かの役に立ったり、ヒントに繋がればと思っています。

問題は1つ。いかに継続できるか。目的を果たせるか。

上記の通り、様々なSNSや既存サービスを活用し情報戦略を強化するとしても
「果たして両立できるの?」
「手を出しすぎて空回りしたりしない?」

と不安になることもあります。そのためしっかりそれぞれの目的をフローチャートとして定めて、その担当と目標を決めることが大切だと考えています。

子ども・若者の課題について発信する”ウェブ”マガジンはほかにもありますが、継続した投稿が続いていても、そのインプレッションが限定的、底打ちとなっている事例があります。

見てほしい人に届かないこと、ファンが定着しないことは、私たちの団体にでも避けて通れない課題となることは重々に考えられるため、紙媒体である情報誌とSNSの連動・融合をもとに、いかにして人々を巻き込む形が実現できるか、チャレンジを進めながら模索したいと考えています。

手作りに徹するか、その道のプロに頼るか

昨年までの私たちは、SNSに関しては素人でした。ただ、今年は経験のあるメンバーを春に迎えて、これから戦略的な発信を目指しています。

しかし、メンバーの成長という面では、発信→停滞(課題に直面)→試行錯誤→発信を繰り返すことが大事なこともあると思います。

一方、その道の経験者やプロに頼ることは、より機能的・継続的・発展的な活用を模索でき、元々団体として実現したい「子ども・若者の課題解決」により近づく可能性が高まると思っています。

ここでの論点は、
①個人の成長と組織のチャレンジそのものは運営力強化・経験にも繋がる
→しかし、時間がかかったり、労力を費やすことになってしまう。
②その道の経験者やプロフェッショナルに託す
→団体独自の成長(手作り感)よりも、本来の目的達成に注力する環境を優先する

これはとても迷う部分ですが、どのようにすれば、団体としての目的を達成できるか、見失うことないようにフローチャートに沿って検討していきたいと思います。

長くなりましたが、現在の団体の方向性を記事としてまとめてみました。これから活動に参加されたい方や、何かを立ち上げたい方に、一事例として参考になることがありましたら幸いです。

SNSのフォローも合わせてお待ちしております!

ティンカーベル事務局

メール:tinkerbell.toukatsu@gmail.com
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