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[留学] 賞賛

“称賛はクジラを踊らせる” という韓国の諺がある。

“一言の称賛で2ヶ月は生きられる”とトムソーヤの冒険の著者 ‘マーク・トウェイン’は言った。

このように ‘称賛’ には、困難に耐えさせ、やる気を引き起こす ‘力’ が含まれているのではないだろうか?

僕は高校を卒業する前まで、韓国語をほとんど話すことができなかった。しかし、高校卒業後、英語を学びにロンドンに行ったのだが、そこで韓国語を学ぶ、それがきっかけで韓国に来ることになった。

韓国に来て、約8ヶ月間ハングルを学び大学に入った。僕は韓国人が聞いても理解するのが難しい講義を外国語で聞いていたので教授が何を言っているのかほとんど理解することが出来なかった。そのため ‘self-esteem‘ (自尊心)はどんどん下がり、自信も失っていた。

このような状況の中で再び自信を持つきっかけになったのが、前回書いた ‘社会の窓事件’だった。

‘社会の窓事件’ 後に行った最初のプレゼンは韓国語だった。僕は、どうすれば、より良いプレゼンを行えるだろうか? どうやったら、みんなが楽しめるプレゼンにできるだろうか? 自分なりに色々と考えながら準備をした。

プレゼン当日

一生懸命準備した分、緊張もせず、みんな楽しく聞いてくれ、また教授のフィードバックもそれなりに良かった。

僕は休憩時間にトイレに行った。教室に戻ると友達が僕に向かい “教授が探してたよ。はよ教授の部屋に行きな” と言った。

正直緊張した。なぜかと言うと、僕はプレゼンの準備に専念したため、中間レポートを出せずにいたからだ。

僕はビクビクしながら、教授の部屋に入った。教授は僕を見ると “ここに座りなさい” と言い、僕の目をまっすぐに見ながら話し始めた。

“明安、よく聞きなさい... 今まで多くの学生を見てきたが君には可能祭がある。ビジョンを持って頑張りなさい”

...
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な... なんだろう... 今まで、このような言葉を聞いたことがなかったので、妙な感じはしたが、本当に嬉しかった。

教授の ‘称賛’は、僕に大きな力と勇気を与えてくれた。言うまでもなく ‘プレゼン’に対する情熱は以前よりも断然大きくなった。

薬局で売っているものだけが薬じゃない。僕たちの口から出る ‘称賛’も、人々の心を治療する薬だと言うことを忘れないでほしい。

薬局ではお金を払えば薬を手にすることができるが ‘称賛’という薬は、僕らが決心さえすれば、いつ、どこにいても、すぐに手にすることができる。

教授の ‘称賛’が僕の力になったように僕らの ‘賞賛’も、誰かの力になることができる。なので、惜しまずにガンガン称賛しよう!

“根拠のある称賛は、下がった自尊心と失った自信を回復させる最高の薬である”



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